EnB 13号 目次
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■EYE
日本の労働者の質は高いが…

■GLOBAL Business
・サウジ、石油依存脱却を中心に1兆ドル投資
・8 RiversとSiemens、CO2回収発電で提携
・ADNOCガス、世界のLNG需要が増加と予測
…DEWA、水、エネルギーで中国との連携を強化
…オマーン新興企業、廃棄物利用水素で実証へ

■REPORT
洋上風力の課題を探る 先進地・能代で聞く“体感”

■Projects News
…ジュロン島のアンモニアで2グループが候補に
…Petronas/ユーグレナなど、バイオ製油所
…ADNOC等、マレーシア沖合でCCS
…Petronas、Pahang州でもCCS
…NextChem、インドネシアでSAF工場のFS
…印BPCL、Bina石化でLummus技術採用
…KBR、ShellオマーンのアンモニアPJに技術供与
…JERA、サウジのコージェネ設備で資金調達
…GCCIA、国家間送電で入札へ
…ヨルダンにLNGターミナル
…CFIndustries、CCSに1億ドル投資
…Technip、CPChemのエチレン向け機器を受注
…Chevron、西豪州でCCS可能性を模索
…Borealis、Porvooのクラッカーに450万ユーロ
…EDL、下水汚泥からのリン回収契約を獲得
…Sinopec、カザフのPTA/PET工場でFEEDへ
…クボタ、枚方で反応管設備を更新
…ブリヂストン、北九州工場に投資
…フロイント産業、浜松市に医薬品添加剤工場
…月島環境、民間向け焼却炉受注
…タクマ、行田羽生組合のごみ処理施設を落札
…玉野市、新明和工業を選定
…大和郡山市、清浄会館再整備でDBO
…東紀州、プランテックを選定
…市川市、次期クリーンセンターで広告
…根室市、新ごみ処理施設で公告
…メタウォーター、大久保浄水場更新工事を受注
…東芝インフラ、守口市のポンプ場更新DBを受注
…荏原製作、共立排水機場ポンプ設備工事を受注

■NEWS Flash
・TOYO、地熱・アンモニアでインドネシアと協力
・米三菱パワー、加ナパニー発電所拡張PJ向けGT受注
・日立エナジー、欧米でSF6ガスフリー遮断器受注
・三菱重工、台湾肥料と燃料アンモニアでMOU
・東芝エネルギー、PLNとCO2分離回収でMOU
・住商、モノパイル製造で独EEWに出資
・日立製作、米製薬エンジサービス企業を買収
・MODEC、商船三井の持株会社に
・日機装、東村山に新研究棟
…JFEエンジ、JPAEXから系統用蓄電池のEPC受注
…JFEエンジ、CO2分離パッケージ実証試験に成功
…TOYO、メタンハイドレート産出試験が終了
…千代田、七尾太田排煙脱硫装置復旧工事を完了
…豊田通商、チュニジアで太陽光IPPに参加
…住友商事、タウハラ地熱発電所を稼働
…東芝Gr、五井火力1号機更新工事を完了

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 15表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…洋上風力発電を見に、能代まで出かけた。その詳細は本誌レポートで掲載している。印象的だったのが、能代市内のあちこちで風車が普通に見られたこと。風力発電が生活の一風景となって溶け込んでいるように見えた。能代の町は風と共生した街づくりを進めていた。
 ところで最近、風力発電への反対の声が高まっているように感じている。実際、筆者のSNSでも熱心な反対派にフォローされているので、彼らの声も聞こえてくる。そのため、今回の取材では、そうした面についても聞いてみようと思っていた。
 例えば騒音に関する問題として、風車の風切り音や、低周波による健康被害といった問題が提起されている。しかし市役所では「工事の騒音へのクレームはあったが、運転中の風力発電の音や、振動に関するクレームは聞かない」という。日本風力発電協会に聞くと「一番ちかくで作業するメンテナンス要員でも、そうした健康被害が出たという話も聞かない」としている。そういえば以前、高圧送電線の下の電磁波が問題視されたことがあるが、これも被害の実態が確認されなかった。
 また反対派がよく問題にするバードストライク。これはたまに起こるのだが、秋田洋上風力発電では「これまで一回もない」という。実は鳥類は「前を見て飛んでない」ので、より鳥類が気が付きやすいようにブレードのペイントに気を付けることや、鳥類の飛来ルート上の風車設置を禁じることでバードストライクは減らせる、という報告もある。
 洋上風力は今後の日本の基幹的システムとなり得る。電力だけでなく水素やアンモニアの製造にも欠かせない。しかも海外からの輸入途絶もなく、純粋な国産資源であり、エネルギー安全保障上も力強い存在だ。もちろん、核融合や超臨界地熱発電などの技術が出来てくれば、そちらへのシフトもあるだろうが大分先のこと。反対派の声にもエビデンスで応えつつ、推進を図り、国内に産業基盤を構築していくことで、その付加価値を上げられていくだろう。

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