○…もう大分前になるが、EVを試運転させてもらったことがある。運転そのものはまったく普通であるが、シフトチェンジの振動がなく、スーっと加速していく感覚が心地よかったのを憶えている。車を買う予定は今のところないが、自分で保有するのであれば、EVを選びたい、と思うようになった。
EVの欠点として、航続距離がガソリン車よりも短いことや、それにも関わらず充電スタンドが圧倒的に少ないこと、スタンドがあったとしても充電時間が長いことなどが挙げられている。ただ、最近のEVならば、普通に使う分には十分な航続距離を持っており、大都市圏であれば、さほど心配することは無くなってきているように思う。排気ガスを出さず、静かに走行するEVは、移動手段としては、かなり快適だろう。
しかし最近、EV販売の伸びが鈍っているという。特に今年は新たなEV新車の投入がないということで、EVの購買意欲が刺激されていないことも理由だという。
最近、よく聞くのはEVバッテリーの問題だ。リチウムイオン電池の場合、EVバッテリーの寿命は一般的に「8年または走行距離16万km」とされているという。メーカーの中には「8年または走行距離24万km」を保証しているところもあるが、8年経てば交換が必要となる。しかもその費用は少なく見積もっても数十万円以上、100万円を超える場合もあるという。新車が出るたびに乗り換える人であれば問題ないが、同じ車を長く使いたい人にとって、この費用が必要となるのでは、EVを選択しにくくなる。EVを家庭用の蓄電池としても使うV2Hシステムも提案されているが、バッテリーの寿命も短くなる。費用負担を考えれば、V2Hはあまり現実的ではないのでは?。
ただEVで使えなくなったバッテリーでも蓄電池には使える。EVリユースバッテリーで家庭用蓄電をより安く出来るようにした方が良さそうだ。
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