○…東京の選挙が異常なことになっている。衆院東京15区補欠選挙では「つばさの党」による街頭演説妨害が頻発し、まともな選挙活動が阻害された。そして今回の東京都知事選挙では「掲示板ジャック」という法の抜け穴をついた選挙妨害が起こっている。
つばさの党はYouTubeで生配信を行っており、他の候補者の街頭演説の情報を得ると、そこに突撃し不規則「質問」を拡声器を使って繰り返し、候補者の街頭演説をつぶしに回っていた。この行為の配信が、視聴数を稼いだことで、収入が拡大。これに味をしめて、選挙妨害を繰り返していた。本人達はこれに「表現の自由」という言葉を使って自己弁護していた。しかしこれは実際のところ、他者の表現の自由を奪う行為である。他者の自由を尊重せず、自分の自由のみを押し通そうとすることを、世間では「わがまま」という。しかも今回は暴力をふるっていた。このため選挙後、代表らは逮捕された。当然である。選挙中に逮捕してくれればもっと良かった。
今回の掲示板ジャックの犯人はNHK党だ。多くの候補者を立てておいて、その候補者たちの掲示場所を「販売」し、そこに選挙とは関係のないポスターを貼らせる。選挙のために税金を使って設置されたものを私利私欲のために使っている。しかもポスターの中身はエロであったり、差別であったり、とても一般に見せられるような内容ではない。これについても当事者たちは「表現の自由」を口にして自己弁護している。しかし、当然ながら差別の自由というものは容認されない。他者の自由を侵害するからだ。
そして、この掲示板ジャックが法的に禁止されていない、とする考えも問題だ。選挙そのものを金儲けに利用するという脱法行為であり、民主主義の意義を貶める民度の低い行為である。
こんなことは到底、許されるべきではない。
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