EnB 10号 目次
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■EYE
新興国で通用するエンジニアを

■GLOBAL Business
・GE Vernova、EDFへのSTG事業売却を完了
・Siemens、生成AIで水素設備導入を加速
…KBRと住友化学、PO技術でライセンス提携
…東南アジアの天然ガス拡張計画、2,200億$超

■REPORT
エンジニアリング強化を目指す工事会社

■TOPICS
CN×CE融合で付加価値還流を-三菱総研

インフラ輸出の新戦略策定へ

Skydio、CalTaと高精度化で技術連携-ドローンで3D

■Projects News
…住友SFW、ポルトガルの合成ガス設備のFEED受注
…Stamicarbon、中国の尿素でプロセス設計
…Black & Veatch、マレーシアの水素FSを受託
…PETRONAS CCS、DNVとCO2貯留サイト関連で契約
…BASF、インドで生産能力拡大へ
…サウジSWPC、水道・廃水処理PPPでPQで招聘
…サウジアラビア、水再利用PJに40億ドル
…エジプトでグリーンメタノール計画
…モロッコでFLNG入札へ
…Aker、アンゴラFPSOの改修を受注
…Technip、ルイジアナCCSプロジェクトを受注
…Element Fuels、水素燃料製油所を建設へ
…AirProducts、米国の製造施設を拡大
…AramcoとWoodside、Driftwood LNGに出資へ
…HanwhaとIneos、米国で低炭素アンモニア
…テキサス東部で新規ガス火力発電所計画
…Ineos、植物由来アクリロニトリル製造拠点に
…Fulkrum、WoodsideのH2OK計画で検査サービス
…JM、ウルグアイのe-メタノールに技術供与
…Technimont、TA'ZIZの低炭素アンモニアを着工へ
…オリックス、米原市で蓄電所
…千寿製薬、唐津工場に新ライン建設
…堺化学工業、小名浜に化粧品プラント建設
…ENEOS、横浜に研究棟建設へ
…中播北部、エスエヌ環境を選定
…泉南組合、次期ごみ処理で基本計画案公表
…酒田地区広域組合、基本計画策定業務を公募
…尾道市、ごみ処理基本計画策定で公募プロポ
…市原市、メタウオーターを選定
…南足柄市、ごみ処理発注支援業務で東和テクノ

■NEWS Flash
・米三菱パワー、ブラジルPortocem火力発電所受注
・日立エナジー、HVDC受注続く
・住商、カナダでCCS共同開発へ
・三菱重工、EGATと大型水素混焼GT導入で検討
・日揮HD、海外案件初の3Dプリンタ導入
・日立造船、東京都のSAF調査に採択
・スチールプランテック、水素DRIで東北大学共同研究
・HIET、水素専焼エンジン実証設備を完成
・JFEエンジ、水素混焼コージェネ設備を発売
…三井E&S、TTCLからSAF向け圧縮機受注
…東芝エネルギー、ポーランド原発で協業検討
…東芝プラント、分離精製剤プラント受注
…MODECとTOYO、マレーシアに新拠点設立へ
…TGES、わいた第2地熱に着工
…MHIEC、横浜市の廃棄物処理施設建替工事を受注
…化工機、音楽フェスに水素電源を供給

■Procurement News/strong>
・富士電機、プラント用ドライブ装置を発売
・東芝インフラ、クラウド型産業用コントローラ
・日鉄エンジ、可搬式CO2分離回収試験設備

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 10表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…「2番じゃダメなんですか?」という質問に対する批判が、またも浮上している。批判は「技術開発では1番を目指さなければならない」という考えからきているようだが、全くの的外れだ。
 スーパーコンピュータ「京」のプロジェクトは、アーキテクチャに目新しいものはなく、ユーザビリティも考えず、単に演算スピードで世界一を目指すというもので、NECなどが撤退するなど、自民党すら問題視していた。単純に世界一を目指すなら、既存のプロセッサーをお金に任せて大量に並べればできてしまうのである。そこに国家予算を投じる意義は何か?。その後、民主党政権となり、事業仕分けが行われるまで約半年。当時の文部科学省と理研は、自民党に突きつけられていた「宿題を忘れていた」のだ。
 その状態で投げかけられた「2番じゃダメなんですか?」。一記者としてこれほど強く本質的な課題を映し出す質問を他に知らない。全くものって素晴らしい質問力である。
 宿題を忘れていたので、当然のことながらちゃんと説明することができない。その結果、予算は減らされた。しかしこの質問は、日本のスーパーコンピュータ開発の流れを変えたのだ。
 スパコンなので処理が速いのは大きな特徴だ。しかしそれが唯一の目的ではない。重要なのは使い勝手であり、多くの研究者がスパコンを容易に使えること。スパコン開発者の一人は仕分け後、そう考えなおした。「京」は一時的に世界最速となったものの、その後は速度では他に負けていても、使い勝手は最後まで高い評価をされていた。また後継となる「富岳」の開発では、多くの科学者の要望を聞き、それを取り入れ、汎用性が高く、かつ最速、という結果を残した。スパコン開発は「京」以前とその後で大きく方向性が変わった。その切っ掛けとなったのが、あの質問だった。この言葉はもっと高く評価されるべきだと思う。

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