EnB 7号 目次
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■EYE
EPCの使い方

■GLOBAL Business
・米DOE、脱炭素に60億ドル供与
・NextChemとVallourec、PtGで技術融合
…ExxonMobil、LNG倍増計画を前倒し
…Baker Hughes、Elcogenに出資

■REPORT
シェア争いに突入するLNG市場

■TOPICS
世界の運転中原子力が増加

10年間の新設電源は2,725万kW-OCCTO0

2024年度産機受注は2.3%増-産機工見通し

■Projects News
…MODEC、ShellからFPSOのFEEDを受注
…三井物産、ベトナムガス開発でFID
…SAMSUNG等、77億ドルでFadhiliガス処理受注
…Sinopec~Total、SAFプラント建設へ
…Lummus、SABIC福建エチレンにライセンス
…クラレ、シンガポールにエバールプラント
…AG&P、インドネシアでLNGインフラを開発
…HYPORT Duqm、世界初のG水素PJに
…サウジRas MohaisenIWPで入札実施
…イラク、Wasit製油所で入札
…アルジェリア、淡水化能力拡大へ
…KBR、アンゴラの新規製油所でPM業務
…加Cedar LNGでEPC作業開始
…加Point TupperのFEEDが完了
…thyssenkrupp、低炭素肥料設備でプレFEED
…TVA、1.5GWガス火力発電所建設へ
…Enterprise、テキサスにガス処理プラント
…ExxonMobil、Baytown脱炭素化で政府資金獲得へ
…JERA、ExxonMobilと水素・アンモニア開発
…米EH2、AESから大規模電解プラント受注
…Linde、西豪州の尿素向けASUなど受注
…出光と三井化学、千葉のエチレン集約化を検討
…住友金属鉱山、LIBリサイクルプラント
…柳井化学、本社工場を増強
…三菱総研、福島県沖洋上風力調査を受託
…川口市、環境センターの基本計画業務を公募
…ふくおか県央、ごみ処理DBOで実施方針
…尾花沢市大石田組合、ごみ処理施設基本計画策定
…甘木・朝倉・三井組合、基本計画に着手
…沼津市、中間処理施設整備を特定事業に選定

■NEWS Flash
・日揮HD、マレーシアのグリーン水素/MCHで基本設計
・HZI、アブダビのごみ焼却発電を受注
・双日、トロントで鉄道車両保守・改修事業を受注
・川崎重工、トルクメニスタンのGtGでメンテ契約
・マレーシアがCCS拠点に
・IHI、碧南火力でアンモニア燃料実証を開始
・TOYO、新本社を幕張新都心へ
・日揮HD、SAF原料調達で三菱UFJ銀行と提携
・東ガス、再エネでレノバと資本業務提携
・三菱ジェネレータ-が事業活動開始
…神戸製鋼、ダウ向け樹脂機械を受注
…月島JFEアクア、鈴鹿のし尿処理整備を受注
…荏原環境、ごみ処理施設受注500件を達成
…HARUMI FLAGで純粋水素燃料電池が運転開始
…メタウォーター、リサイクルセンター受注
…メタウォーター、汚泥処理電気設備工事受注

■Procurement New
・シュナイダーエレクトリック、ソフトスターター発売
・TLV、蒸気用減圧弁COSR-16HTを発売
・高砂熱学とArent、BIM中核の建設PFを開発

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 07表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…紅麹サプリ問題が謎を深めている。当初は紅麹が産生する可能性のある有害物質「シトリニン」が原因物質と思われた。しかし小林製薬の紅麹菌は遺伝子操作でシトリニンをつくる遺伝子が除去されていた。しかも回収された製品からもシトリニンは検出されていない。
 成分分析の結果、今度はプベルル酸と似た物質が検出されたという。一方、問題のサプリでの発病では、ほとんどの患者さんで、「ファンコニー症候群」の症状が見られたという。これは腎臓の中の近位尿細管と呼ばれる部分の障害とされ、薬害の場合は発症の原因となる物質として抗生物質や抗がん剤、漢方薬、さらには重金属や有機溶媒などの工業物質の可能性もあるという。
 プベルル酸というのは抗生物質の候補物質とされていた事もある。毒性が強いので抗生物質としては使われなかったが、今回の原因物質の可能性はある。ただ、ある特殊な青カビから産生するが、その分離は困難であり、培養条件が異なる紅麹の中に混入する可能性も低い。もしも培養時に混入すれば見た目や匂いで、すぐに解るらしい。つまり紅麹そのものは問題ないようだ。
 となると、紅麹以外の原料を疑うことになりそうだ。紅麹サプリには、紅麹の他にも有機酸やアミノ酸、フラボノイドをはじめ、色々な化合物が含まれており、それらには外部から調達したものもあるはず。その中に原因物質が混入したことも考えられる。
 工場が閉鎖されていることもあるが、原材料の調達先まで調べるとなると、原因究明にはかなり時間がかかることになる。謎が多いなかで、SNSなどでは新型コロナワクチンの影響とする陰謀論も増えている。まだ色々なことがよく分っていないなかで、安易に答えに結びつけようとすると、科学的思考から逸脱し、デマを拡散することになる。そこにメリットは何もない。

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