EnB 22号 目次
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■EYE
大きな脱炭素、小さな脱炭素

■GLOBAL Business
・Mott MacDonald、KEPCO E&Cと英国原発で提携
・Lummus、相次ぎアライアンス
…HoneywellとWeatherford、排出管理で提携
…ADNOC、UAEとアゼルバイジャンで炭素化を模索

■INTERVIEW
得意分野とニッチ分野で脱炭素を拡大
JFEエンジニアリング 大下 元 代表取締役社長

■TOPICS
JFEエンジ「DX Day!!2023」を開催

横河電機、DXで長期的成長へ

電力貯蔵で出遅れる日本-ウッドマッケンジー

■Projects News
…インドネシア、Abadiの修正案を承認
…AcwaPower等、インドネシアでグリーン水素
…KBR、インドネシアのアンモニアにプロセス供与
…BP、インドネシア初のCCUSプロジェクト着工
…SK E&S、韓国最大の低炭素水素プラント
…LyondellBasel、中国にPO技術を供与
…カンボジアでLNG輸入・発電計画
…サムスンエンジ、マレーシアの水素PJでFEED
…千代田化工など、タイで水素・アンモニアのFS
…豪Pilbara、電動LNG開発を検討
…Santos、南豪州でCO2パイプライン
…Tatweer、非随伴ガス設備で近くEPC契約へ
…ABB、RioGrande LNGに自動化機器など受注
…Aker、廃棄物発電のCCSでFEED受注
…英AFCエナジー、アンモニア分解で実証設備
…Fluor、ネットゼロエチレンで契約
…米Gold H2、ゴールド水素でChampionXと提携
…Commonwelth LNG、ルイジアナでCCS
…Nextchem、SAF施設のプロセス設計を受注
…千代田化工、CO2回収・液化のFS受注
…明治、北海道中標津に新工場建設へ
…イーレックス、新潟に30万kWバイオマス発電
…三田市のごみ処理DBO、川崎重工業が落札
…月島JFEアクア、三沢市のし尿処理を落札
…タクマ、札幌の破砕工場更新DBOを落札
…鈴鹿クリーンセンター、月島JFEアクアが落札
…奈良市、環境清見工場大規模改修で日立造船
…佐賀東部、次期リサイクル施設で基本計画
…須恵町外、次期ごみ処理施設DBOは神鋼環境

■NEWS Flash
・TOYO、タイでアセチレンブラック設計・調達業務
・欧州三菱パワー、欧州初のアンモニア発電でMOU
・三菱重工とPTT GC、石化コンビナートでネットゼロへ
・日揮Globalと横河、月面プラント遠隔通信を共同開発
・横河電機とコスモ石油、製油所DXで検討開始
・アズビル、クラウド型バルブ解析診断サービス提供
・豪Oricaと三菱重工、CO2排出削減で協業
・東芝エネ、10MW級洋上風力浮体構造の解析完了
・日立エナジー、水素発電機HyFlexの実証機を開発
…IHI、ドバイ初のグリーンアンモニアでFS
…日揮Global、月面推薬生成プラントの概念検討
…JFEエンジ、十勝圏組合からごみ処理DBO受注
…タクマ、下水汚泥包括管理事業を受注
…レゾナック山崎事業所、化工機で新工場着工
…IHI等、地域原料活用のメタネーション実証
…森バイナリー発電所が営業運転開始

■Procurement News
・横河電機など、クラウド版「CIMVisionPharms」
・三菱重工、プラント巡回点検防爆ロボ開発
・川重冷熱、水素混焼大型貫流ボイラ発売

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 22表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…今年1年、世界は紛争の混乱と、忍び寄る気候変動による不安から脱却出来ないでいる。ウクライナに加え、パレスチナの紛争も勃発しているなかで、欧米や日本を含む西側諸国は何の手も打てないまま、いたずらに死者数が増えていくのを見つめているだけである。
 一方、世界各地で異常気象が発生し、大きな災害がいくつも起っている。日本でも相次ぐ熱中症患者ばかりでなく、記録にない猛暑となり、農業生産や漁業にも悪影響を与え続けている。
 過去数十年間、地球温暖化への警告が繰り返されて、世界的な枠組み条約も動いているにもかかわらず、気温上昇を1.5℃以内に抑えるという目標に対して、すでに1.4℃まで上昇してしまった。過去の警告や、地域をまたぐ取り組みも行われているものの、国や、個々の産業の利益が優先されてしまう。どこかで誰かが熱波や紛争で苦しんでいても、我関せずなのである。
 「地球沸騰化」は気候変動だけで無く、世界で相次ぐ紛争拡大の様子も含んだ表現として使われるべきでは無いか?と感じるほど、世界は不安定だ。各地で極右政治家がトップとなり、地域分断、民族分断へと繋がりかねない状況になってきた。
 気候変動は国や民族、地域、個別の産業を超えた問題である。これらの枠組みを超えた「パン・アーシアン」とでも呼ぶべき連携が必要であるにも拘わらず、世界の現状を見ていると、真逆の方向に動きつつあるようにしか見えない。
 このままでは、人類は遠からず、破滅に向かうしか無いだろう。カーボンニュートラル目標である2050年、世界がまだ機能しているよう、願うしかない。

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