EnB 16号 目次
詳細 のマークがついているものは記事の内容がご覧になれます。

 

■EYE
時間が無くなってきた!

■GLOBAL Business
・B&V、FLNGが4倍以上に拡大と予想
・Technip、脱炭素LNG技術を発表
・斗山Enerbility、韓国初の国産GTを商業運転
…サムスン重工、浮体式CO2貯留でDNV承認
…Siemens Energy、GT水素混焼試験を実施

■PERORT
GX転換を推し進めるMETI
山下経済産業政策局長、久米電ガ部長

■TOPICS
GXで膨らむ予算

前進するe-メタン実証 大阪ガスの展開

INCHEM TOKYO、開催

■Projects News
…印ONGC、クリーンエネルギーで242億ドル投資へ
…EWEC、BESSで入札開始
…ADNOC、MENA最大のCCUSプロジェクト
…ACWA Power、Hassyan IWPで優先権
…Masder、MBRソーラーパーク6期を開発
…英国で世界最大のBESSプロジェクト
…再生可能海底発電の実証が完了
…ABB、革新的バイオプラスチックをサポート
…MAN Energy、合成天然ガスプラントでFEED
…カナダ政府、SaskPowerのSMRに補助金
…ウェストバージニアの水素施設に80億ドル
…Commonwealth LNG、METとLNG供給契約
…Driftwood LNG、液化設備はBaker Hughes
…Petrobras、バイオ燃料への投資を検討中
…Technip Energies、BPから水素ユニット受注
…住商、東邦ガス等、日豪CCSチェーンでFSへ
…Woodside、関西電力とCCSチェーン検討でMOU
…Worley、CQ-H2プロジェクトでFEED受注
…三菱重工、北九州のフッ化水素でFEED業務
…茨城県、アンモニア調査でIHIとJERAを選定
…十勝圏組合、中間処理でJFEエンジ
…呉市、次期ごみ処DBO発注支援業務を公告
…横浜市、資源選別施設再整備基本計画策定を公募
…三機工業、名寄の廃棄物処理施設を落札
…吉野川市 新ごみ処理施設は川崎技研
…新城市、ごみ処理施設基本構想で中日本建設コン
…大阪府、寝屋川の汚泥処理でタクマを選定

■NEWS Flash
・横河、豪グリーン水素PJで管理システム
・Primetals、ブラジル向けにBOF2台更新を受注
・第8回ESG TECH BATTLE、建設分野等で10月開催
・JFEエンジ、伊勢広域ごみ処理施設DBOを受注
・月島アクア、伊達市と消化ガス発電事業契約
・IHIなど4社、大阪で水素・アンモニア検討
・日揮ホールディングス、SAF製造で相次ぎ提携
・横河、プラントDXでパナソニック コネクトと提携
・22年度コジェネ導入実績、やや減少
…TOYO、インドネシアで火力発電追加PJ受注
…川重、タイPTTGCと水素GTで検討
…千代化、「plantOS」サービス提供を開始
…千代化、デジタルツインコンソーシアムに加盟
…日立造船、インドの廃棄物発電を完成
…クボタ、石化向け反応管で能力増強
…日機装、金沢のLNGサテライト設備を稼働
…日鉄エンジ、東久留米市でごみ発電地産地消

■Procurement News
・エネクラウド、電気管理クラウドでIoTセンサー
・富士電機、汎用インバータ「FRENIC-Aceシリーズ」
・荏原、液体アンモニア用ポンプを開発

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 16表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、今年の猛暑を「地球沸騰化」と表現した。世界の平均気温が観測史上最高となったことから、この言葉を使ったものだ。
 確かに、今年の夏はとても暑かった。日本でも気象庁が今年の夏を過去126年で最も暑い夏となったとしている。実感としても「温暖化」というマイルドな表現ではもう、この気候変動を表現しきれない。
 地球沸騰化の影響で、シベリアの永久凍土の中で約4万6000年眠っていた線虫が目覚め、動き出したという論文が米国のオンライン科学誌プロス・ジェネティックスで発表された。この線虫はシベリアのコリマ川沿い、地下40mの永久凍土にあったネズミの巣穴の化石から採取された。水を加えて解凍したところ動き始め、その後100世代も増殖したという。
 そこは約4万6000年前から凍結していたことが確認されている。長期間凍結された生物が解凍されて蘇生した記録としては最長記録という。幸い、この線虫は寄生性ではないということで、人体に害を与えるものではない。しかし人体に寄生する線虫が今後、永久凍土の中から復活しないとも限らない。
 現在、氷河や永久凍土は急速にとけており、未知のウイルスなどが現れる可能性を指摘する研究者も増えているという。
 それでなくとも地球沸騰化は生活に直接影響を与えている。水害が増加し、その強度も年々強くなって、被害は拡大の一方だ。
 暑さに強いはずの夏野菜ですら、暑すぎて生育できず、夏に夏野菜が高騰するという事態になった。海の温度が変わってしまったため、従来の漁場で捕れるはずの魚が捕れなくなってしまっている。食料価格が高騰しているだけでなく、今後一次産業が継続できるか、不安も増している。不確実性が大きくなってきた。「地球沸騰化」のさなかで、戦争なんかやってる場合じゃない。世界は軍事よりも沸騰化対策に予算を回して行かなければならんのである。

最新号目次へ

Copyright (C) 2002 ENGINEERING JOURNAL CO,.LTD. All Rights Reserved.