EnB 8号 目次
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■EYE
世界最強の直流送電技術を生かせ

■GLOBAL Business
・Sumsungエンジ、OMVとプロジェクト協力
・Sumsung重工、次世代FLNGモデルを開発
・ADNOC、脱炭素関連で相次ぎ提携
…ABB、SiemensのNEMAモーター事業を買収
…Westinghouse、SMRを発表

■REPORT
DXで進化するEPC ② 千代化、EPCプラットフォームで変革へ

プラント市場、高水準で推移-3月期決算状況

■TOPICS
2022年度プラント受注45%減-産機工

■Projects News
…富士フィルム、台湾に半導体材料工場
…ベトナムBinh Son製油所拡張計画
…Tecnimont、ベトナムのPPプラントのFEED受注
…マレーシアのCCSで請負契約
…Sembcorp、新規ユーティリティセンター
…インドネシア、Bayu-Undan CCSが前進
…Saipemと大宇、パプアLNG上流施設でFEED
…GAIL、エタンクラッカー建設を検討
…印BPCL、Bina製油所でエチレン投資を決定
…Lummus、ヤンブーのPDHプラントに技術供与
…Petrofac、アルジェリアの石化PJを受注
…Aker、ガイアナ向けアンビリカル受注
…独政府、ケニアの地熱発電に融資
…タンザニアLNG、総投資額は420億ドル
…タンザニアの水力発電で3億ドル
…BP、英TeessideのCO2回収で来年にFIDへ
…Axens、カナダの酸性ガス処理施設に技術供与
…DOWがテキサスでSMR建設を計画
…米アーカンソー州で500MW水素発電所計画
…Stamicarbon、米アンモニアプラント受注
…メキシコ、AltamiraのLNGトレインを追加
…Petrobras、RNEST製油所を増強へ
…三菱パワー、ブラジルで発電所受注
…テルモ、甲府工場にバイオ関連の新棟建設へ
…ワイエムシイ、小松工場の能力増強
…東ソー、南陽事業所でCO2回収・原料化
…川崎技研、下北地域新ごみ処理施設運営を落札
…姫路市、新美化センターで基本構想
…北九州市、新門司溶融炉改良で競争入札
…エヌエス環境、田村市の基幹的設備改良を落札
…田辺周辺広域、廃棄物処理で基本計画業務入札
…大野・勝山地区広域組合、基幹的改良工事で公告
…岩手中央、広域不燃ごみ処理で公告
…市原市、新リサイクル施設整備・運営で公告
…大牟田・荒尾、一般競争入札を公告

■NEWS Flash
・Technip、カタールNFS LNGを受注、千代化は辞退
・TOYO、FPSOを2件計2,000億円受注
・三菱重工、シンガポールで水素レディGT設備受注
・日立エナジー、米最大のHVDC変換所を受注
・日揮HD・コスモ・レポ、SAF実証設備で起工式
・日立造船、青森陸上風力のEPCを受注
…三菱パワー、サビヤ発電所で長期契約
…三菱パワー、ピーキング発電に技術供与
…日立・東芝、台湾高速向け車輌1,240億円で受注
…タクマ、NON-FIT形バイオマス発電を受注
…千代田化工、O&Mクラウドサービスで協業
…岩谷~日揮など、廃プラ水素製造で検討会
…新日本造機、UAEでST・ポンプの営業拠点

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 09表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…ナショナルジオグラフィックの記事が日経電子版に紹介されていた。タイトルは「カメは夜も“日なたぼっこ”、初の世界調査で明らかに」。今年3月に学術誌に論文が掲載されたもので、カメが夜中に甲羅干しをする姿に気づいた研究者が、世界調査を行ったことで、新たな事実が分かったという話である。
 カメは通常、日中に甲羅干しをする。それは体温を上昇させることと、ビタミンD合成、寄生虫を取り除くことが目的で、夜に甲羅干しをするとは考えられていなかった。
 しかしある晩、二人の科学者がオーストラリアのロス川でカヌーに乗っていたところ、月明かりを浴びたカメが甲羅干しをしていた姿を見た。後日、この話を周囲に話したところ、その行動を知っている科学者はおらず、夜の甲羅干しに関する研究も存在しなかった。そこで二人は世界規模で調査を開始したところ、世界各地、6科13種のカメが夜の甲羅干しをしていることを確認。しかも昼より夜の方が長く甲羅干しをする傾向があったという。カメの間では広く行われていた行動を、人が知らなかったというだけだ。
 では夜の甲羅干しの理由は何か?集められたデータから、この行動は熱帯と亜熱帯のカメのみで観察され、赤道付近でより多く見られた。このことから体温調節が関係していると考えられる。その後の研究で、カメはどうやら、水温が適温より高い場合、気温の下がる夜に水上に上がって、体温を下げていると考えられるという。
 夜の甲羅干し行動の報告が増えると、それだけ温暖化が進んでいるということになり、温度変化に弱い動物の絶滅の危機が懸念されることになる。その判断のベースラインが出来たということがこの研究の価値と言えるだろう。
 ちなみに、二つの生成型AIで「カメが夜中に甲羅干しをするのはなぜ?」と入力したところ、チャットGPTはキチンとした回答があったが、もう一つのAIからは「カメが夜に甲羅干しをすることはありません」と完全否定されてしまった。

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