EnB 1号 目次
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■EYE
エンジニアリングの機能拡大へ

■INTERVIEW
市場は好調、連携で案件確保へ
東洋エンジニアリング取締役社長 永松 治夫 氏

多様化進め経営を安定化
千代田化工建設 取締役会長兼社長 榊田 雅和氏

浮揚から飛躍の年に
日揮ホールディングス 代表取締役会長CEO 佐藤 雅之氏

■NEW YEARS MESSAGE
2022年 トップの年頭所感

■GLOBAL Business
・GE、洋上風力でHyundai Electricと提携
・Baker HughesとWoodside、脱炭素で協定
…Burckhardtの受注が拡大
…Chevron、地熱プロジェクトで合弁設立
…アフリカのグリーン水素投資は1兆ユーロ超
…OPEC、アフリカへ2億ドル超の資金供給
…EniとSnam、イタリアでCCSプロジェクト

■REPORT
2023年のプラント市場-不透明でも高い期待

データハンドオーバー標準化の現在地

■TPOICS
湧き上がる原子力の実現性

■Projects News
…AramcoとTotal、Amiral石化でFID
…Aramco、Jafrahガス開発を推進
…DEWA、ドバイの海水淡水化プラントを前進
…BP、エジプト政府とグリーン水素でMOU
…S-Oil、蔚山の石油ー石化プロセスでLummus採用
…SinopecとIneos、ABSでJV設立、能力増強へ
…Aramco、山東省で石油・石化計画
…AramcoとSinopec、福建で石油・石化計画
…CLG、中国に水素化分解装置
…マレーシアでバイオリファイナリー計画
…インドでエチレングリコール計画相次ぐ
…CPV、米国でCCS付きGTCC計画
…Technip Energies、米エタンクラッカー受注
…Topsoe、米低炭素アンモニアに技術供与
…Thyssenkrupp、米ブルーアンモニアに技術供与
…米メキシコ湾沖合でCCSプロジェクト
…Sempla、Vista Pacifico LNGで輸出認可
…Eni、コンゴのFLNGをWisonに発注
…三菱商事、オランダで洋上風力事業権
…Primetals、サウスワイヤの能力増強を受注
…IHI、マレーシアでグリーンアンモニアを検討
…経産省、洋上風力第2ラウンドの公募開始
…日立造船、岐阜羽島ごみ処理施設DBOを落札
…タクマ、湖北広域廃棄物処理施設で優先権
…徳島市、ごみ処理単独整備へ転換
…荏原環境、小山広域2期を落札
…田原市、中継施設整備で新明和工業を選定
…水ingAM、香川県広域水道企業団からO&M契約
…神鋼環境等、琵琶湖湖南下水汚泥燃料を受注

■NEWS Flash
・米三菱パワー、Origis EnergyからBESS受注
・伊藤忠、サウジの次世代海水淡水化を共同開発
・日本公庫、NEXI等、中小企業の海外支援パッケージ
・日鉄エンジ、インドネシアの電炉でGHG排出削減
・千葉でCNコンビナートの共同検討
・日揮HDなど3社、廃プラガス化水素事業を検討
・三菱重工と三菱電機、発電機事業統合へ
・千代田化工、グループを「x One Team」で再編
・日揮グローバル、モザンビークFLNGを竣工
…MHIENG、英セメント工場CO2回収設備で基本設計
…三菱重工、チリの石炭火力でアンモニア混焼へ
…日立造船、エネルギー地産地消で包括協定
…川崎重工、ChevronからGT水素混焼化受注
…三菱化工機、福島に水素充填技術研究センター
…JSW、ケミカルリサイクル向けに「TEX」を納入
…Primetals、グリーンスチールでMOU
…IHI、SAF合成技術開発で世界トップ級の収率

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 01表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…年末年始で「大怪獣のあとしまつ」という映画を見た。昨年公開されて、多くの不評をかった作品である。映画レビューでは「駄作」とまで言われているほどだ。しかし、通常の怪獣映画は怪獣を倒すまでの話が殆どであり、その倒した怪獣の死体処理に焦点を当てた映画はこれが初めて。いわば巨大な廃棄物処理を描くもの。あまりにも不評であったことにも、逆に興味を引かれた。
 さほど長くもない、どちらかというとコメディ要素の強い映画だが、見終わってしばらくは感想を言葉に出来なかった。これがどういう映画なのか、しばらく考え込んでしまった。「面白い」「面白くない」と一概に評価できないのである。
 映画ではとにかく人間が無力だ。人間は結局、怪獣を倒すことも、その死体の処理すらも満足にできなかった。そして無力なだけでなく、国内外の海外の政治家、怪獣の死体処理にあたる自衛隊や官僚、マスメディア、一般人も等しく愚かな姿をさらす。意味不明なセリフ回しや、とってつけたようなキスシーンが織り込まれるなか、主導権争いが繰り広げられ、作戦の失敗を確定づけられる現場。最後の最後では、人知を超えた力で死体は一気に処理される。それらすべてが「人は自分が思っているほど御大層な存在じゃない」というメッセージなのかもしれない、と思わせる。
 とにかく徹頭徹尾、人間の無力さと愚かさを描いていくことに主眼を置いたような映画だ。これが駄作と言われるのは、見る人それぞれが抱く映画への期待を悉く裏切っているからなのではないかとすら思う。
 見方を変えれば、これほど人間の愚かさを描きだしたコメディ映画もあまり記憶にない。予断を許さない今の世界の現状にもマッチしているようにも感じた。

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