○…12月に入った途端に冬が来た。そして街はすっかりクリスマスに合わせて色づいている。最近ではハロウィンが終ると、すぐにクリスマスの飾り付けが始まるが、やはり12月に入ってから本格的なクリスマスの雰囲気となる。夕刻ともなれば、様々な場所にイルミネーションが灯る。様々な商業ビルで大きなクリスマスツリーが飾られ、多くの人がそれを写真に納めようと、足を止めるようになる。
先日、夕刻に買い物に出かけたついでに、ある商業施設のイルミネーションを見ていこう、ということになった。そこのイルミネーションは、毎年少しずつ変わるので、今年のイルミネーションの写真を撮りたいと、楽しみにしていた。
しかし、すぐに気づいたのが「なんだか地味だな」ということ。例年ならば、多くの色を使い、もっと艶やかにしているのだが、そういう飾り付けはほんの一部で、あとは一色だけ。電飾の数も少ないように見えて、何となくがっかりした。
もしかしたら、電気代の高騰でイルミネーショも控えめにしているのかも知れない、と帰宅してから気がついた。今年の電気代の上がり方は激しく家計は大変だが、商業施設でも収益を圧迫する大きな要因となっているのだろう。
電気代もさることながら、この冬の電力逼迫の懸念もある。今の所、予備率はなんとか確保出来ているが、天候によっては足りなくなり事もありうるかも知れない。政府も節電を呼びかけ、節電ポイントも付加している。家庭では、爪に火をともすように節電している。ならばいっそ、ショボいイルミネーションも辞めて、電力需給逼迫に貢献すれば良いのに、とも思う。
その一方で電力各社が値上げ申請を行っている。電気代はさらに上がっていく見通しだ。WTI原油価格が下がっているのにも関わらず価格は上がる。節電も、さほど家計を助けてくれそうには無い。
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