○…パソコンのセキュリティソフトには、いつも頭を悩まされる。有効期限が来る度に、延長するか、他のものに乗り換えるか、いつも考え込む。既に使っているソフトに満足していれば、延長する方が手続きは楽。しかし、どのソフトでもこれで満足、というものはない。
下手なものを選ぶと、コンピュータウィルスに対して余り有効でなかったり、有効であってもパソコンの動きが鈍くなってしまったり、ということがあった。最近ではパソコンの動きを遅くするようなソフトは無くなったてきたが、むしろセキュリティが強すぎて、他から送られてきたファイルが開けなくて困るということも多い。特にファイルが圧縮されている時に、圧縮ソフトとセキュリティソフトの相性があるのか、場合によっては何度やっても解凍できないこともある。使いやすさと有効性を両立できて、価格も安い「コレ!」というセキュリティソフトがなかなか無いというのが、何時までたっても解決されない悩みなのだ。
その一方、年々サイバー攻撃は巧妙になり、セキュリティを破って大きな被害を出すようになる。先日も病院がサイバー攻撃を受けた事件があった。身代金を払わなかったため、その後も復旧に時間がかかっているという。こういうインフラのセキュリティは、個人が使うセキュリティソフトとは比べものにならない重要な問題である。どんなに強いセキュリティを敷いていても、各個人の行動で感染してしまう場合があるので、万全というのはなかなかない。
しかし、インフラ施設向けに量子コンピュータが実用化されると、一般のコンピュータからのサイバー攻撃は殆ど問題が無くなってしまうという。国も量子コンピュータ開発に予算を付けているが、日本の開発は欧米や中国に追いついてないようである。逆に、もしも海外で先に量子コンピュータが開発され、ハッカーがこれを活用し出したら、日本のインフラの安全性は大丈夫なのだろうか?防衛費を大幅増額して大量にミサイルを調達するよりも、量子コンピュータを急いで開発する方が、よほどセキュリティが高まるように思うのである。
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