EnB 13号 目次
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■EYE
DXは現場から

■REPORT
日本のDXを加速するデジタル事業会社

■TOPICS
METI、水素・アンモニア値差支援へ

GXは排出削減と成長の両立を-畠山産業技術環境局長

■GLOBAL Business
・TechnipEnergies、UAEで新合弁会社
・Saipem、サウジのEPCチャンピオンで契約
・Lummus、クラッカーで新設計
…GE、エネルギー事業を“GE Vernova”に改称
…Rolls-Royce、電解スタック企業を取得
…ABB、ターボチャージャーを分割へ

■Projects News
…アブダビEWEC、廃棄物発電でRFP
…アブダビで新規LNG計画
…サウジAPC、Jubail2にPDHプラントなど建設
…BASF、湛江Verbundサイトの建設を認可
…Bechtel、台中LNGタンクに着工
…Qatargas、NFE圧縮施設パッケージ2で入札
…ConocoPhillips、Port Arthur LNGに参画
…独LNGターミナル、9月に着工
…Corpus ChristiのPTA-PETプラントの建設再開へ
…DEWA、総額280億AEDを投資
…DEWA、MBR太陽光PJでアドバイザー募集
…米Delfin LNG、FLNGで期限延長要請
…米Denbury、湾岸地域でCO2貯留を拡大
…Fluor、New Fortress EnergyからLNG受注
…BASF、米GeismarのMDIを増強へ
…TechnipFMC、Neptune Energyから新規契約
…Lummus、印NRLにNovolen技術を供与
…Samsungエンジ、マレーシアのガスプラント受注
…Shell、カタールNFE拡張PJに参加
…Shell Chemicals、持続可能投資に数十億ユーロ
…Siemens Energy、Woodfibre LNGに機器供給
…Sonatrach、陸上ブロックを開発へ
…Technip Energies、NesteからEPsCm受注
…TotalEnergies、PNGLNG上流施設のFEEDを開始
…Wintershall、エジプトでCCS・水素
…Worley、サウジの非在来ガスPJのPMCを受注
…Worley、Bayu-Undan CCSでFEED業務
…泉佐野市、木質バイオマス事業検討を公募
…小牧市、クリーンセンター管理業務で公募プロポ
…飛騨市、ごみ処理施設基本計画でエイト日技選定
…館山市、粗大ごみ処理DBOで公募プロポ
…揖龍保健衛生組合、廃棄物処理事前業務で公募
…柏崎市、新ごみ処理場で支援業者を選定
…新居浜市、ごみ処理広域化で可能性調査

■NEWS Flash
・MHIENG、加GT発電所向けCO2回収のFEEDを受注
・日立エナジー、HDVCシステムを相次ぎ受注
・JFEエンジ、イーレックスからボイラDXを受注
・日鉄エンジ、JFE千葉向けCDQを竣工
・ENAA、功労者賞・特別奨励賞で表彰式
・つばめBHB、40億円新規調達で領域拡大へ
…東芝デジタル、風力タワー外観検査に成功
…日立、陸上風力解体技術で許諾権
…丸紅、ペルーでメタネーション事業
…日立製作所、浄水場広域監視システム受注
…東芝エネルギー、自然由来ガスGISを受注
…神戸製鋼、理化学工業にSMCR納入
…水ingエンジ、高田浄水場再整備事業を受注
…メタウォーター、都から汚泥処理関連を連続受注

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 13表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…円安が止まらない。日銀も何も動かない。通常ならば円安でメリットを出せるところもあるが、今回は単なる円安ではなく、その背後に資源高が存在する。日本経済が加工貿易に支えられているとすれば、円安と資源高によって、日本の調達力が下がり、一方で海外への売価も下がっているということで、円安による輸出メリットは出て来ないことになる。
 しかも日本経済は今、加工貿易に支えられている訳ではない。日本経済を主に支えているのは個人消費である。円安で輸入価格が高騰すれば、物価が高騰する。先進諸国と異なり、日本の所得水準はここ30年間、横ばいなので物価だけが高騰すれば、購買力が低下する。必需品であっても、より価格の安いものが求められるので、サプライヤー側の利益は圧迫される。この結果個人消費が下がり、社会全体で金が回らなくなり、GDPは低下。日本の景気はさらに冷え込んでいくことになる。
 こうして考えてくると、今回の円安は日本社会には殆どメリットがない。 実際、政府の補助が無ければ旅行もできないような国である。それにも関わらず、テレビでは高級リゾートや高級食品を紹介する。富裕層を相手にしていくしかやることがなくなっている。
 「トリクルダウン」は幻想に過ぎない。これを期待した経済政策は全て失敗する。なぜなら幻想を追いかけているだけだからだ。現実に即し、個人消費を引上げることの出来る経済政策が今すぐ必要だ。それには消費税率の引き下げ、社会保障の充実なども避けては通れない。失われた30年を、ここで打ち止めにするか、それともさらに続けて、死屍累々の国とするか。

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