EnB 06号 目次
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■EYE
難しくなったLNG投資

■REPORT
新ステージの洋上風力発電

■TOPICS
激変のLNG市場

■GLOBAL Business
・8 Rivers、水素でグローバル展開を拡大
・Occidental、70のDACの設置目指す
・ADNOC、ドイツとブルー水素で共同研究
・Scatec、MENA地域でグリーンアンモニア促進
…Total、Arctic LNG 2への資金提供を停止

■Projects News
…Al-Mirfa、水PPPは7月入札
…ADNOC、TA'ZIZのメタノールでPromanと開発契約
…オマーン、廃棄物発電でMOU
…Aramco、Ras Tanura IWTPで入札実施
…サウジアラビア、NEOM開発で電力・水会社
…チェコで原発入札開始
…Huajin Aramco、盤錦市に石化コンプレックス
…Baker Hughes、Plaquemines LNGの液化設備受注
…独政府、LNG受け入れ計画を前進へ
…Halliburton、ギリシャのCCS調査を受託
…Bayu-Undan CCSがFEED段階に
…Honeywell、豪州のSAFに技術供与
…AirPro、オマーンに空気分離装置
…サムスンC&T、ベトナムのLNG火力受注
…ベトナム政府、第3製油所を検討
…ABB、タイのPLAプラントを自動化
…印NubergEPC、DAPプラント受注
…ABB、Plug Powerから水素設備受注
…AirPro、米でLH2プラント
…加Woodfibre LNG、今年着工へ
…Maire Tecnimont、ブルーアンモニア設備受注
…前田建設等、大洲バイオマス発電実施へ
…日本新薬、小田原に核酸原薬棟を新設
…日本ゼオン、水素化ニトリルゴムを増産へ
…鯵ヶ沢洋上風力、環境影響評価方法書を縦覧
…島牧村沖洋上風力で環境配慮書
…尾張北部環境組合、ごみ処理施設で入札公告
…徳島県中央、DBO方式でごみ処理施設整備へ
…西脇多可行政組合、DB+O方式で新ごみ処理施設
…福岡県央、廃棄物処理基本計画を公表
…富士・東部広域、新ごみ処理施設建設へ
…石垣市、ごみ処理基本計画策定で公募プロポ
…タクマ、岡山市のごみ処理DBOを契約

■NEWS Flash
・米三菱パワー、SDG&EからBESSを受注
・横河電機、エチオピア上水道設備統合監視システム受注
・JFEエンジ等、プラント機器内足場システム開発
・日揮グローバル、バングラでインフラ工事受注
・メタウォーター、モザンビークでろ過装置受注
・IHI、印火力のアンモニア混焼で技術検討
…丸紅、BPと洋上風力でパートナーシップ
…日立エナジー、ブラジルで系統連携設備受注
…日揮Gr、NEDOのCCUS技術調査を実施
…日鉄エンジ、CO2分離回収で市村地球環境産業賞
…三菱電機、SMRの計装制御システム設計契約
…三菱重工、商用宇宙ステーションでMOU

■FORUM
特別集中連載
ユガナンダンの外国籍派遣社員活用講座(第1回)

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 06表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…初めての電力需給ひっ迫警報が東京電力および東北電力管内に出された。地震によって複数の火力発電が損壊し、それらの復旧が出来る前に、3月中旬にしては真冬並みの寒さとなったことで、都内でも雪になった。しかも天候が悪くて太陽光発電は稼働しない。これらの要因が重なって、危うく大規模停電となりかけた。しかし、西日本からの電力供給を受けたほか、テレビなどを通じて、繰り返し節電要請が行われたことで、大規模停電の危機は脱した。
 この日、日中の供給余力は一時マイナスになっていたので、他の電力会社からの電力融通でなんとかなったのだろう。また夜にかけて暖房需要の増加が予想され「8時台には停電の危機」などと言われていた。しかし供給余力はその間、増えていた。これも電力融通のためか、それとも各方面での節電努力のたまものか。節電によるものとすれば、こうした時のテレビの影響力はやはり大きい。
 とはいえ、結果的に人々が寒さに震えながらエアコンやヒーターをガマンしなければならないほどの逼迫ではなかったので、あまり無理しなくても良かったのではないか。なんと言っても健康第一である。
 15年ほど前なら、電力の逼迫は夏場の昼に限られていた。冷房需要のピーク時に「あと3%しかない」と電力会社が冷や汗をかいたという話も聞いたことがある。しかし、電力を巡る状況は大きく変った。
 太陽光発電の普及拡大で夏場のピーク時に、供給力が拡大。その一方、マンションの気密性の向上などで石油・ガス暖房が使えなくなり、暖房も電力に依存するようになって、電力需給の逼迫は冬のものとなったのだ。
 今回の需給逼迫で原子力再稼働を、という声も出たが、電力融通が有力であったことを考えると、まず電力供給の柔軟性をさらに拡大していく事のほうが重要だと思う。昔に比べればかなり進んできたが、今後は送電網の統合や基幹直流送電の整備もより求められるだろう。

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