○…都内では交通網が充実している。鉄道ではJRや私鉄各社、営団地下鉄、都営地下鉄など複数の路線があり、例えば弊社事務所から徒歩15分圏内でJR山手線、中央線、総武線、営団地下鉄丸ノ内線、千代田線、銀座線、都営地下鉄三田線、大江戸線が使える。これに、都バスも複数路線走っているので、まあほとんど不便はない。
さらに最近、文京区が運営するコミュニティバス路線が拡充された。最近、あちこちの自治体がこぞって導入しているやつである。利益重視ではないので、乗車料金100円でどこまでも乗れるとあって、特に目的地もなく、ただコミュニティバスに乗って区内を周っているだけのお年寄りの利用者もいる。
営業路線としては、あまり採算の取れないコースだが、利用者としては重宝する。坂の多い文京区では、坂の上と下を結ぶバス路線は限られていて、電車もうまくつながらない場所が多い。そこをうまくつながるような路線となっており、結構使わせてもらっている。
そこで気づいたのだが、コミュニティバスというのはどこもだいたい同じ形である。気になってメーカーを検索してみると、出てくるのは「日野ポンチョ」という車である。これはジェイ・バスという会社が製造しトヨタグループの日野自動車が販売しているもの。車名の由来は「ポンと乗ってチョこっと行く」という。「乗り降りのしやすい低床」と、タイヤを車両の四隅に配置することで実現した客室フロア全体の80%以上を占める「クラス最大のフルフラットフロアスペース」が特長で、コミュニティバスのスタンダードになっているようだ。もともとミニバスなのだが、さらに小さいモデルもあるほか、電気自動車仕様もある。コミュニティバス導入が流行っている今、隠れたヒット商品かもしれない。
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