EnB 07号 目次
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■EYE
EPCもクラウド化の時代

■REPORT
CFIHOS実装への対応を

■GLOBAL Business
・Technip Energies、露NIPIGASとJV
・Lummus、サウジICONと代理店契約
…Sulzer、Turbo Servicesを買収
…BASF、Linde等、電熱式蒸気クラッカーを開発
…Schlumberger、Microsoftと協業拡大

■TOPICS
日揮HD、米NuScaleに資本参加-SMR市場へ参入

TOYO、新事業とEPC強靭化図る-新中計策定

日機輸、2020年版PCI/LF作成

■Projects News
…Ras al-Khair造水発電民営化入札は8月1日
…オマーンDuqmでグリーン水素開発
…ACWA Power、ウズベキスタンのGTCCで融資確保
…ドバイDEWA、Hassyan IWPで水購入契約
…エジプト、淡水化設備47基を設置へ
…Exxon、フランスで廃プラリサイクル
…BASF、中国Verbundで100%再エネ導入
…独Belectric等、エジプトで500MWのPV発電所
…Siemens、カナダで超臨界CO2パワーサイクル
…Linde、Ust-Lugaガス処理でサービス提供
…GE、ソフィア洋上風力向けにHVDC受注
…GE、バングラデシュGTCCでメンテサービス
…カナダのPDH/PPでインセンティブ承認
…KBR、露Acronからアンモニア増産PJ
…Lummus、中国にポリプロ技術供与
…Lummus、江蘇省向けにEB技術契約
…サウジRepdo、太陽光発電で5月に入札
…Rio Grande LNG、CCSで提携
…Tecnimont、Port Harcourt製油所を受注
…アブダビの廃棄物発電、近くRFQへ
…Santos、BarossaプロジェクトでFID
…Celanese、中国でVAM増強
…東京二十三区、2施設で環境影響評価提出
…西宮市、基本構想策定業務を公募
…滋賀件湖北広域、アドバイザリー業務を公募
…宝塚市、新ごみ処理で8月に入札公告へ
…メタウォーター、北九州で水処理設備受注
…東芝インフラ、DB方式の浄水場事業に参画
…本州化学、TMP生産能力を拡充

■NEWS Flash
・HZI〜伊藤忠等、ドバイでごみ発電実施へ
・日揮、仙台でバイオマス発電所を受注
・Primetals、米国で製鉄設備連続受注
・TOYO、米8Riversと包括協定
・JFEエンジ、大牟田RDF事業を承継
・加地テック、水素圧縮機を積極展開
・IHI、2MWのGTでアンモニア70%混焼に成功
・千代田化工建設、新会長に榊田氏
・東芝エネルギー、敦賀で水素チェーン
…日揮HD、スマートファクトリー部署を新設
…三菱パワー、タイのGTCCを運転開始
…IHI、バイナリーコージェネ運転開始
…IHI、小型ドローンでボイラ点検サービス
…JFEエンジ、ボイラ発電DXパッケージ
…MHIENG、交通システムのサービス拠点新設
…東芝エネルギー、新信濃交直変換設を完成

■PROCUEMENT NEWS
・横河電機、プローブ形レーザガス分析計
・荏原、欧州向けにEVMS-K型ポンプを発売
・横河計測、濁度検出器、残留塩素検出器など発売

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 07表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…改めて考えてみると大変なお買い得であったと思う。
 昨年7月に日立製作所は、ABBパワーグリッドを約7,400億円で買収。日立ABBパワーグリッドとした。その事業規模は、2017年度で売上高100億ドル超、営業利益で8億7,500万ドル。しかも世界はその後、脱炭素化を加速させている。日本でも再生可能エネルギーを急速に増加させようとしている。それが日立ABBパワーグリッドの事業にとって大きな追い風となっているのだ。
 その筆頭が高圧直流送電(HVDC)だろう。例えば、洋上風力は陸上の送電網から遠く離れた海上に、複数の風車を設置することになる。これを送電網に接続するには数10kmもの送電線を引かなければならないが、交流送電線では送電ロスが大きくなってしまう。その点、HVDCならば送電ロスも少なく、しかも大量に送電できる。陸上までHVDCで電力を送り、そこでまとめて直交変換装置を通して交流送電網に送るのが、洋上風力では通常の形となる。これまで日本では本州と四国、本州と北海道などの電力融通のためだけにHVDCが設置されていただけで、あまり実績はない。それが今後は大きく需要が伸びることになる。当然、日本だけでなく欧米やアジアでも同様の需要拡大が見込まれる。日立が買収を決めたのは2018年末。その時期にあの金額でABBパワーグリッドの買収を決めた日立製作所は、実に良い買い物をしたものだ、と改めて関心する。
 一方ABBは何故、パワーグリッド部門を売却することを決めたのか?という方が不思議だ。ABBは同時期、電力関連部門を切り離したがっていたように見えた。産業やIT分野へのシフトによって高収益化を図って、利益率の低い発送電部門を切り離したというのが、当時の説明だったように記憶する。事業売却は価値の高いうちにするという思い切りもABBにはあるが、それにしても今、「ちょっともったいなかったかな?」ぐらいは思っているかもしれない。

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