EnB 03号 目次
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■EYE
アンモニアの力学

■REPORT
岐路に立つ石油産業

■INTERVIEW
人材派遣を超えたサービス展開を
人材育成とIT化で新ソリューションを提供
共同エンジニアリング代表取締役社長 堀尾 慎一郎氏

■GLOBAL Business
・Siemens Energy、7800名の人員を削減
・Baker Hughes、NovatekとLNG低炭素化協定
・中国、2020年に72GWの風力を建設
…ブルックハルト、瀋陽Yuandaを完全子会社化
…TchnipFMC、会社分離は2月16日

■TOPICS
再編へ向かう環境エンジ

■Project News
…アブダビEwec、廃棄物発電でEOI募集
…Shuweihat 4のアドバイザリー業務でRFP
…Tecnimont、Baku製油所再構築でEPC受注
…Bechtel、BlackRock風力発電所の建設を受注
…シンテック、12.5億ドル投じて塩ビ事業強化
…カナダ最大の電力貯蔵施設
…SC&T、中国に水素化分解触媒
…Haldor Topsoe、再生可能ディーゼル技術供与
…Bac Lieu GtP、電力購入契約を締結
…DEWA、浮体式ソーラーでテンダー
…ナイジェリアでガス処理施設
…日立ABB PG、カタールの太陽光け業務受注
…印IOC、Cauvery Basin製油所を推進
…Baker Hughes、イラクでガス処理設備
…Ras al-Khair造水発電民営化、RFP入札は6月
…サウジWTTCO、送水網拡充で160億ドル調達へ
…Linde、韓国で水素インフラ
…SK、韓国内にプラスチックリサイクル工場
…LyondellBasell、中国でSM/PO
…ナイジェリアのBrassメタノールでFID
…Lummus、印Numaligarh製油所拡張向け技術供与
…サウジSEC、二つのガス火力を推進
…チュニジアでソーラー発電入札
…三菱ケミカル、福井にCFRTP施設
…大和高田市、ごみ中継施設で公募プロポ
…沼津市、中間処理施設整備でPFI検討
…メタウォーター、一宮市の浄水場事業を受注
…水ingエンジ、福岡市よりMAP回収装置受注

■NEWS Flash
・日立造船、インドでごみ焼却炉受注
・三菱重工、CO2利用で米社に出資
・MHIEC、鹿児島市から焼却炉設備更新工事
・日鉄エンジ、福岡市の下水汚泥固形燃料化施設を完成
・日立プラント、火力据付工事事業を譲渡
・横河ソリューション、CogniteとVAR契約
…千代田化工、CO2からのコンクリ骨材製造で協業
…TGES、バングラ2件目のLNG受入基地FS
…三菱パワー、パラヤン地熱向け発電設備を受注
…タクマ、バイオマス発電プラントを受注
…日立造船と川崎重工、シールド機事業でJV検討
…日立ABBPGのデジタル製品をLumadaで提供開始
…IHI、豪コーガン水素実証プロジェクトFS実施
…荏原冷熱、中国で省エネ事業

■PROCUEMENT NEWS
・横河電機、CENTUM VP R6.08発売
・富士電機、監視制御のI/O装置を刷新
・三菱電機、AIで配筋検査

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 03表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…国内の新型コロナによる死者はすでに中国でのコロナ死者数も大きく超えており、さらに1995年1月に発生した阪神・淡路大震災の死者数である6,434人を超えてしまった。新型コロナは、戦後に発生した大災害のひとつとなった。
 阪神・淡路大震災をまだはっきりと記憶している。三宮の町が破壊され、ビルが底面を見せて横倒しになっていた。高速道路の橋脚が破壊され、道路が失われたその端に、バスが半分乗り出して止まっていた。死者は日を追う毎に1,000人ずつ増加し、一週間で6,000名を超えた。自分は直接震災を受けたわけでは無いが、あまりの死者の増え方に慄然として報道を見ていた。
 この震災の前に、米国でやはり高速道路が地震で倒壊。橋脚からごみが出てきたという話があった。「日本では丁寧な工事をしているのでこんなことは起こらない」と当時のテレビのコメンテーターは言っていたが全く同じ光景が阪神・淡路大震災で再現された。
 さらに2011年の東日本大震災。死者は2万人近くにまで達する、さらに巨大な災害であった。そして原子力発電所が爆発した。水素爆発を捉えた映像には爆発音は付いていなかったが、映像が無音であることが、終焉を強く感じさせた。
 原子力発電の巨大事故は日本では起こらないと、政府も電力会社も言い続けてきた。それがあっさりと覆された瞬間だった。
 そしてコロナ。日本はSARSもMERSも国内蔓延しなかったが、それは単なる幸運に過ぎなかった。日本は何かから特別守られている訳ではないのだ。日本人はどこかで「日本は大丈夫」という、安全バイアスに犯されているように思える。だがその安全バイアスもいくつもの災害によって、簡単に崩されている。
 日本も決して大丈夫では無い。油断は大敵である。その実にシンプルで当然のことを再認識するのに、どれだけの命が失わなければならないのか。

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