EnB 01号 目次
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■EYE
新たな世界に踏み込んでいく年

■INTERVIEW
将来の成長への布石を打つ年に
千代田化工建設代表取締役社長 山東 理二 氏

2040年ビジョンを策定し実行へ
日揮ホールディングス 代表取締役会長 CEO 佐藤雅之 氏

環境関連を次の柱に育成していく
東洋エンジニアリング取締役社長 永松 治夫氏

■REPORT
HC市場は不透明、電力・国内は堅調-2021年のプラント市況概観

脱炭素はエンジ産業を変えるのか

■GLOBAL Business
・各地でメタノール増強か
・NextChemとJFEエンジ、廃棄物資源化で提携
・Eni/Snam/CDP、脱炭素化で合意
…AramcoとCognite、DXでJV設立
…GE、14MW風力発電設備を実プロに投入へ

■TOPICS
エンジ産業の受注は2.3%増に-ENAA、エンジ白書

■NEW YEARS MESSAGE
2021年 トップの年頭所感

■Project News
…Aramco、Jafrah IWP入札をキャンセル
…クウェート、JurassicガスPJ入札延期
…Lummus、Tuban石油石化PJにライセンス
…アブダビMirfaで造水プラント計画
…ADB、インドの水力発電に融資
…Aker Solutions、PFフックアップ受注
…Aker、セメント工場でCO2回収設備受注
…中国東部にLNG受入・貯蔵基地計画
…Al-Dhafra IPPで資金調達完了
…EnelとEni、グリーン水素製造へ
…ExxonMobil、Baton Rougeプラントを近代化
…バタンガスLNGでFSRU入札へ
…INPEX、アバディLNGでPGNとMOU締結
…Marathon、KenaiLNGを輸入ターミナルに
…韓国のLNG船受注相次ぐ
…Tecnimont、インドでアクリル酸設備受注
…三菱ケミカル、米でMMAモノマー設備建設
…西豪州Waitsiaガス田開発2期でFID
…Pulau Indah GTCC、近く着工へ
…サウジSWCC、造水設備でEPC契約
…ECA LNG、投資契約を締結
…TecnipFMC、エジプトで水素化分解装置受注
…ベトナムのカーナーGTCC計画が省に承認
…三菱ケミカル、福井にCFRTPパイロット設備
…大分市、新ごみ処理施設で環境アセス
…福井市、新ごみ処理で来年1月事業者決定へ

■NEWS Flash
・NEXI、LEADイニシアティブを創設
・JGCガルフ、Aramcoと改造工事長期包括契約
・千代化、FSRPの基本設計業務を受注
・三菱パワー、米国でJAC形GT連続受注
・TOYOとJOGMEC等、ロシアからのアンモニア供給でFS
・千代田化工、塩野義製薬からワクチン原薬工場受注
・JFEエンジ、中国で事業開発を加速
・JBIC、ブンアン2石炭火力に融資
・MHI、Equinorと低炭素技術でMOU
…TPSと大成建設、医薬等で業務提携
…日揮、ベトナムでソーラー発電受注
…JFEエンジ、英国で大規模廃棄物発電を受注
…日立造船、英国で廃棄物発電を受注
…東芝プラント、台湾でGTコジェネ受注
…住商、マニラ地下鉄向け鉄道車両受注
…日立造船、中国でメタネーション実証
…水ing、滋賀県企業庁から浄水場耐震工事

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 01表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…「PCR検査は精度が低い」という論調が未だにまかり通っているように思う。30%程度の偽陽性が出る、というやつだ。1年程前には、精度が低いという話だけが一人歩きして、偽陰性の人が町をうろついて感染を拡大させてしまう、という話もあった。今でもこういう話を真に受ける人も多いが、PCR検査の精度はかなり高いというのが、その後の検証でも判明している。
 PCR検査では、コロナウイルスを特定するために、検体を何倍かに増殖させる。増殖回数について日本は発表していないが、これによってかなりの精度でコロナウィルスを検知することが出来る。逆に、コロナウィルスが検体の中に居なければ何回増殖しても、検査で陽性になることは無い。陰性の特異度については、ほぼ100%と言って良い高精度である。
 陽性に対しても特異度は高く99.9%以上とされている。ただ、あまりに感度が高いため、RNAの断片でも増殖により陽性判定が出る場合はある。これが偽陽性と言われているものだが、実際にはウィルスが存在した証であるので、コロナ感染していた、あるいはごく初期である場合も多い。いずれにしても当初言われていたような「精度は70%」というのは殆どデマに近い話であった。
 何故このような間違いが起こったのか、追跡したブログもある。それによると、このデマの元となった論文がある。しかしその論文はPCRの精度が低いことを示しているのではなく、中国のある研究所で検体のRNAを温めてPCR検査すると、感度が著しく低下するという報告があったため、RNAを温めると、RNAが損傷し感度が下がるというメカニズムを突き止めた論文であったという。つまり検体を温めなければPCRは高い精度が保証されるということ。これを誤読して公表した人がどこかに居て、それを確認せずに引用した人が沢山出てきたわけだ。他にも、一部の専門家の偏った考えにより、精度が低いと宣伝されたという指摘もある。
 専門家が確認を怠ったり、偏向した考えで言葉を発すると、社会を惑わす事になりかねない。技術者倫理の必要性を痛感する。

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