EnB 22号 目次
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■EYE
コロナが可視化したもの

■REPORT
医薬品連続プロセスへの挑戦
各社の取り組みが本格化

■GLOBAL Business
・世界のSMR開発に動き
…Technip等、浮体式電力を開発へ
…B&V、浮体式アンモニアでスタディ
…MAN Energy、新CCS技術で協力協定

■TOPICS
メディカル機器市場40%増成長へー富士経済

MHI、脱炭素・水素を事業の柱に

プラント輸出契約、大幅減少−産機工統計

■Projects News
…アブダビの海底送電PJに関電など4グループ
…カタールFacility E、最終提案を提出
…Jubail造水プラント、入札延期
…ADB、バンガロールの配電システムに融資
…Aqua Chemie、Jubail Ali石化ターミナルに着工
…Lummus、中国向けプロセス供与続く
…武漢でごみ埋立てガス発電
…Engie〜豊通等、エジプト風力で認可取得
…TotalとExxon、モザンビークLNGで再交渉
…Enbridge、原油パイプライン認可取得
…インドで10GWの水力発電計画
…Jacobs、マレーシアのGTCCでエンジサービス
…JM、世界最大メタノールに技術供与
…米アイオワで肥料増強プロジェクト
…Saipem、イクシスのBCMのFEED業務受注
…Masder、豪州でWtE企業設立
…ナイジェリア、製油所改修で入札開始
…Sumsungエンジ、マレーシアのメタノール受注
…ドバイHassyan IWPでUticoが優先権
…KBR、Plaquemines LNGのEPCを正式受注
…三菱パワー、アラバマのGTCCをTK受注
…秋田と銚子沖で洋上風力の公募開始
…信越化学、30億円で新樹脂工場
…宇佐・高田・国東広域、再入札公告
…東紀州広域準備組合、ごみ処理は71t/d
…23区清掃一組、中防不燃・粗大ごみで市場調査へ
…湖西市、基幹的改良工事で荏原環境を選定

■NEWS Flash
・大牟田RDF、JFEエンジが事業継承交渉
・三菱パワー、マクバン地熱改修工事受注
・MHIEC、鹿島地方事務組合からごみ処理施設受注
・豊田通商、エジプトで配電システム高度化受注
・双日とフレイン、中国で水素チェーン構築へ
・前田建設、スエズと水道コンセッションで提携
・CO2から再生可能JET燃料製造事業を検討
・日立ABBPG、世界初のハイブリッド調相設備実証試験
・三菱重工、水素関連で連携強化
…日鉄エンジ、台湾CSC向けCDQ受注
…日鉄エンジ、西いぶり広域連合からストーカ炉
…JFEエンジ、三井E&S環境エンジ買収へ
…JFEエンジ、国内最大のCFBボイラ発電完成
…月島機械、亀岡市消化ガス発電事業を開始
…住友商事、ベトナムで太陽光発電事業
…五洋建設、シンガポールで国境鉄道施設工事受注
…川崎重工、液化水素荷役実証ターミナル納入

■PROCUEMENT NEWS
・横河電機、高圧レンジの無線圧力センサ
・アズビル、Dx Valve Cloud Serviceを開始
・三菱電機、電力向け長期計画策定支援システム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 22表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…子供の頃、クリスマスと言えばケーキやチキンなどのご馳走を食べられる日、というだけでは無く、夜中にキリスト教会のミサに行く日であった。夜中に出歩くことができるのはこの日ぐらいだったので、いつも少し興奮していた。
 それはいつもの教会とは少し違っていた。祭壇はクリスマス仕様の少し凝った装飾が施され、馬屋で生まれたばかりのイエスと、マリアとヨセフの夫婦、それに救世主の誕生を知らされて東方からやってきた賢人が、イエスを祝福している人形が並べられている。いつもより少し厳かな教会のなかで、粛々と進められるミサは、異国のような雰囲気に包まれていた。照明は薄明かり、教会の天井近くには、イエスにまつわるエピソードの宗教画がいくつも飾られているのだが、その日の教会は天井あたりが薄暗い。それがむしろ画を浮かび上がらせていく。
 神父の祈り、皆による合唱、繰り返されるフレーズ。振り返ってみれば、神秘性を醸し出す仕掛けがいくつもあった。クリスマスというのはそういう夜だった。どんちゃん騒ぎで過ごしたクリスマスにどこか物足りなさを感じたのは、そこに祈りという要素が無かったからだろう。
 教会で歌われる聖歌というのは、独特な旋律で、しかも繰り返しが多いなど、祈りの道具としてよくできていると思う。以前、沖縄民謡の子守唄が、島によって旋律が違うということを教わった。一番北のエラブでのそれは、高音部がとても多く続き、子守唄というよりも、祈りそのもののようだった。もしかしたら、唄というものは、祈りに近いものであるのかも知れない。アフリカでは家族が祖霊のために代々歌い続ける唄がある。日本でも古い和歌は旋律を伴って読まれる。祈りの言葉がより届くよう、旋律をつけて唄うように唱えられているように聞こえる。
 今年は特に、色々と祈ることが多かった年でもある。クリスマスには何か、祈るような歌を聴いて過ごしたいと思う。

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