○…テレビでは健康情報番組が沢山ある。どういう症状にはどういう食品が良いとか、どういう体操が良いとか、様々な情報が飛び交っている。そういうものを全て実践することなんか、到底出来るハズもない。情報に溺れないよう、取捨選択は絶対に必要だ。しかもよく見ていると、番組毎に言う事が微妙に異なって居たりする。
医学や栄養学は、科学のはずなのだが、一部には科学的な実証プロセスを経ていない意見もある。有名なのは昔よく言われていた「酸性体質」「アルカリ体質」というもの。体が酸性化すると病気になるというので、アルカリ食品をよく食べるべきというやつ。これは根拠がない。体が酸性化するような事態は、大変な事態である。食べ物ごときでそんなに変わる訳ではない。
大問題となったテレビ情報としては「納豆で痩せる」「味噌汁で痩せる」というもの。論文を誤読したり、牽強付会によって番組制作者が作り上げた話だ。納豆や味噌汁が健康に良くないという訳ではないが(取り過ぎると塩分過多だけど)、あまりに効果を強調する話は眉唾で聞いておいた方がいい。
いくつかの健康番組を見ていて気づくのは、要するにバランスが良くて、適切な量の食事をとり、適度な運動を心がけるということに尽きる。ダイエットも、もし食べ過ぎなら食事の量を減らし、運動量を無理のない程度に増やす。これを継続するだけだ(それが難しいんだけど)。
番組だけでなく、健康食品やサプリメントのCMも多い。最近では特に増えたように感じる。なかでも、ちょっともう勘弁して欲しいと思っているのが、とあるシジミの健康食品のCM。妙に頭に残る歌が繰り返し流れてくる。油断していると、突然テレビから「○○○しゅうか〜ん♪」と流れてくるので実にやっかいである。軽く心を病んでしまいそうになるのでお気をつけください。 |