EnB 15号 目次
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■EYE
英国原発の壁

■INTERVIEW
SDGs、コロナ下で「新戦略」へ
リモートエンジニアリングに期待
経済産業省国際プラント・インフラシステム・水ビジネス推進室長
笠井 康広氏

■GLOBAL Business
・Bechtel、新CEOにCraig Albert氏
・Fluor、CFOを交替
・TopsoeとBASF、アンモニア設備最適化で協業
・Honeywell、OIl&Gas向けソフトで協業
・Clariant、バイオ燃料で協業

■TOPICS
コロナが受注に大きく影響−第1四半期受注

日鉄エンジ、ソリューション拡充へ

■Projects News
…アラスカLNG、DOE承認を取得
…Air Products、カタールLNG拡大でプロセス供与
…Al Dhafraソーラー、Masder等が実施へ
…露Acron、アンモニア設備増強計画
…ADNOC、CFPが進捗
…バーレーン、上半期に17億ドルの入札契約
…BASF、台湾高雄でUVフィルター生産へ
…サウジPPP、改訂プロポ提出
…Braskem、新技術でEDC生産へ
…Sibur、アムールGCCに着工
…サウジSWCC、Ras al-Khair民営化でPQ招聘
…Fluor、CCSプロジェクトでFEED受注
…GE、イラクで電力設備受注
…Green Petrochem、Hamriyahの貯蔵施設を拡張
…Indian Oil、ParadipでPX・PTA建設へ
…IOCとTotal、ビチューメンでJV
…Johnson Matthey、中国にメタノールライセンス
…クウェートの廃水処理PPPでFC
…MCO-I、アンモニア施設向けに圧縮機受注
…Occidental等、DACプラント建設へ
…Phillips 66、再生可能燃料生産を計画
…Shell、印Nayaraの石化計画に90億ドル
…タイのSriracha製油所のCFPで土木工事開始
…クウェートIWPPアドバイザリー、3社が入札
…足利市、新クリーンCで支援業務公告
…名護市、ごみ処理施設発注支援でパシコン
…千葉市、北谷津で新清掃工場を計画
…横浜市、新ごみ処理施設整備計画でパシコン
…那智勝浦町、新ごみ処理施設発注支援で環境技研
…山九、三井化学大阪の新プラント受注
…神鋼環境等、飯館村バイオマス発電を整備へ

■NEWS Flash
・日鉄エンジ、国内向け初ストーカ炉2件を受注へ
・Xodus、日本の洋上風力でパートナーシップ
・日揮Global、バスラ製油所近代化を受注
・三菱パワー、GT受注が好調
・19年度海外PE成約実績、51.8%減の66.1億ドル
・丸紅等、水素サプライチェーンでFS開始
…日機装、露LNG向けポンプ供給へ
…三菱パワー、テキサスでBESS受注
…三菱パワー、ポーランドで排煙処理システム受注
…タクマ、隠岐の島から基幹的改良工事受注
…神鋼環境、カンボジアで浄水設備
…川崎重工、中国向け1,500t/dストーカ炉完成
…日鉄エンジ、三菱製鋼の誘導加熱改造工事完了

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 15表紙

 

EDITORAL

 

●編集後記

○…13世紀から17世紀にかけて、西アフリカに「マリ帝国」という国があった。マンデ人の国である。スンジャタ・ケイタと呼ばれる英雄が、近隣諸国を束ね、呪術で地域を支配していた帝国を滅ぼして建国された、とされている。そのスンジャタ・ケイタの生涯と活躍を描いた「スンジャタ叙事詩」というものがある。文字が無いので口伝で音楽とともに代々、伝えられてきているが、その伝承と演奏を役割としてきた職人集団がグリオ(吟遊詩人)と呼ばれている。実はこのグリオは今でも存在しており、グリオ出身のミュージシャンも多い。
 世界的に有名なのは、モリ・カンテというギニア出身のミュージシャンである。世界的にヒットした曲が「イェケイェケ」という曲なのだが、日本人にとってはあまり知られていない。ただ、テレビ朝日のモーニングショーの一つのコーナーである「そもそも総研」のオープニングテーマにイントロが使われているので、聞き覚えのある方も多いだろう。
 さらにマリ帝国関連で有名なのは、サリフ・ケイタ。多くのアルバムを発表しており、ワールドミュージック好きならば、知らない人はいないだろう。彼の場合グリオ出身かどうかは定かではないが、スンジャタ・ケイタの系譜であることは自認しているようなので、やはりマンデ人ということになるだろう。
 このグリオが使う楽器の一つに「コラ」と呼ばれるハープ状の楽器がある。欧州のハープとは弾き方が異なるが、綺麗な音色で、複雑な曲を醸し出す。セク・ケイタというコラ奏者は、欧州の天才ハーピストであるカトリン・フィンチとコラボしていて、これが実に美しい。ただ、最近ではグリオの伝統も継承されにくくなっているという。
 先日、マリ共和国でクーデターが発生。ブラヒム・ブバカル・ケイタ大統領が辞任に追いやられた。名前が示すように、スンジャタ・ケイタの系譜だ。マリ帝国の伝統も今や、消えつつあるのかもしれない。

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