○…マスクは漸く価格が落ち着き、流通量も増えて入手しやすくなった。“マスク在庫”で検索すると、50枚で1,000円前後のものが出ている。品不足前には60枚で700円ぐらいのものもあったので、まだ若干高値ではあるが、あと少しで平常時に戻ることだろう。ただ、秋冬にもう一度、世界的に感染拡大が起こってしまうと、再びマスクの供給が先細ることになる。注意しておく必要がありそうだ。
一方、未だに流通が覚束ないのが消毒用アルコールだ。メーカーでは増産体制に入っており、これまでの2〜3倍に増産しているところもある。さらに、新たに酒造メーカーも消毒用アルコールの製造を始めている。こうしたニュースは頻繁に流れてくるのだが、それでも消毒用アルコールは一向に店に並ばない。ネット販売のサイトを見ても、あるにはあるのだが、とても高い。何故こう言う状態が続いているのか?
ダイヤモンドオンラインの記事「アルコール消毒液が大増産でも店頭に並ばない意外な理由」というのを見ると、なかなか興味深いことが記されている。要するに大増産した、といっても母数が小さいので、需要に間に合っていないということ。それに加えて、消毒用アルコール製造メーカーに思わぬ盲点があった。アルコールを入れる容器の調達が厳しいというのだ。
以前、新型インフルエンザ流行の際に、容器メーカーはアルコール容器を増産したものの、流行の終わりと共に需要は一気に消えて、利益に繋がらなかったため、増産に慎重なのだという。それに加えて消毒用アルコールメーカーも容器不足を認識したのが遅かった。それがなかなか回復しない理由だとしている。
新型コロナに対しては、最初から解らないことが多く、色々な人が見通しを誤っているのは事実。だが第2波が来る前に、何とか供給体制が整えてもらわないと、本当に困る。 |