EnB 4号 目次
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■EYE
コロナがLNGを遅らせる?

■REPORT
業績回復基調も大型受注遅れに不安
プラント業界の第3四半期決算

■GLOBAL Business
・Burckhardt、水素圧縮の新技術開発
・Chevronー丸紅など、CO2回収システム開発へ
・DOE、クリーンコール技術に投資
…Shell Subsea7等、サブシーデジタル化で提携
…2019年のCO2排出は横ばい-IEAが報告

■TOPICS
HZI、ごみ発電受注が好調

GHGゼロには年間1,000兆円必要-NEDO

2019年プラント受注が微増-産機工統計

■Projects News
…Al-Kharafi、インドに石油・石化計画
…アブダビ、総額27億ドルのPPPを今年入札予定
…Engie等、Yanbu4 IWP事業権を獲得
…Bechtel、エジプトの石油石化計画で協力協定
…Sibur、Amurコンプレックスは2024年以後稼働か
…Annova LNG、非FTA国への輸出認可獲得
…Petrofac、Dalmaガス開発PJ受注
…現代建設、パナマ地下鉄工事を受注
…Petrofac、Sharja石油からEPCC受注
…現代ロテム、シンガポールで車両受注
…McDermott、タンクのEPFCを受注
…ENPPI等、エジプトの水素化分解装置受注
…Fluor、上海のADNプラント受注
…Saipem、バーレーンの3案件で可能性調査受託
…三菱ガス化学、台湾で超純過水設備建設
…Reliance、Dahej拡張へ7億ドル
…GE、神栖バイオマス発電で設備受注
…タクマ、西知多ごみ処理施設を落札
…岡山市、広域ごみ処理施設整備で基本計画
…長崎県央広域組合、焼却炉建替を計画

■NEWS Flash
・丸紅、UAEフジャイラ発電事業を獲得
・IHI、インドネシアのボイラ改修工事受注
・TOYO、メガPJを相次ぎ完工
・東芝ウォーター、インドの下水処理PJ受注
・MHPS、KBRとSDAピッチプラントで協業
・日鉄エンジとMHIET、コージェネ大賞理事長賞受賞
・日揮等、代替航空燃料で事業性調査
・共同エンジ、プラント設計部門を強化
・日鉄エンジ、新社長に石倭氏
…日立造船、我孫子向けごみ発電整備・運営を受注
…千代田化工、HAZERプロセスを国内展開
…TGES、コジェネ大賞で理事賞
…IHIインフラ、バングラの橋関連工事を完成
…日立製作、ニチレイフーズと食品工場最適化
…アーバンエナジー、外食産業初の「ゼロエミプラン」
…三井E&S HD、社長交代

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 4号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…建造中のダイヤモンドプリンセスを見学したことがある。三菱重工業長崎事業所で見たそれは、とても巨大で、まるで海に浮かぶマンションを建設しているかのような圧倒的な印象だった。
 しかしその数週間後、ダイヤモンドプリンセスは火災を発生した。溶接の火が室内の建材に燃え移ったことが原因だったと思う。その後、1号船の納期が迫っていたため、「サファイヤプリンセス」として建造中だった2番船が新「ダイヤモンドプロンセス」として改修されて納入された。この火災は、客船事業に不慣れで建造コストがオーバーランしていた三菱重工にとって、さらに損失を上乗せし、業績を圧迫する結果となった。
 今回、コロナウィルス感染で横浜に停泊し、乗員乗客約3,700名が船内待機を余儀なくされた。漸く下船できるようになったものの、長期に亘る船内待機は感染を拡大させ、多くの患者を発生させてしまった。感染拡大と数週間に亘る船内待機で、プリンセス・クルーズは今回の船旅の代金をすべて返却し、船内待機の間の費用も請求しない方針だ。こうすることで会社への信頼は担保され、将来の顧客を失うことはないかもしれないが、プリンセス・クルーズにとっては大きな損失となるだろう。
 何の因果か、ダイヤモンドプリンセスは、二度に亘って大きな災厄の現場となってしまった。こうなると何か因縁めいた感じをどうしても受けてしまう。今後の客船としての運用には多少なりとも影響してしまうかも知れない。三菱は既に豪華客船の建造からは撤退しているが、日本で建造された数少ない豪華客船の一つが、こうした運命に晒されるというのは、複雑な心境である。

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