EnB 1号 目次
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■EYE
チャンスとリスクの年

■REPORT
エンジ業界は価値を高められるか

■INTERVIEW
工事力と信頼関係で付加価値向上
東洋エンジニアリング取締役社長 永松 治夫氏

差別化で付加価値の向上を
千代田化工建設代表取締役社長 山東 理二氏

低炭素化に対応し持続可能な社会に貢献
日揮ホールディングス 代表取締役会長 CEO 佐藤雅之氏

■REPORT
海外プロジェクト市場は活況へ

脱炭素化で再エネと原子力に注目

■TOPICS
上半期海外PE成約額は73.1%減

■GLOBAL Business
・McDermott、破産申請報道で株価下落
・三菱重工など、MAN Energy入札に参加
・ブレグジット後の英国労働移民策
…Honeywell、ガス監視ソリューション企業買収
…Small-Scale LNGで協業

■Projects News
…極東LNG、2021年にもFIDへ
…ベトナム、Bac lieuでGas to Power
…ADNOC、EDCプラント建設でRILと合意
…Ascend、アラバマでADN増設へ
…Baltic Chemical、Univation PE技術を採用
…Chevron、Kitimat LNGから撤退へ
…KBR、中国BPA技術供与
…KBR、ナイジェリア製油所PJでFEED
…Cooec-Fluor、Al-Zourのモジュールを完了
…IHI E&C、GTGプラントのFEED受注
…Lake Charles LNG、EPC入札へ
…Gazprom、アムールGPPで資金調達
…BP、セネガルのLNGでLindeと契約
…Lyondell Basell、SinopecとSM/POでJV
…サバ州で製油・貯蔵ターミナル計画
…McDermott、アルキレート設備にライセンス
…Worley、Dickinson製油所のエンジサービス受注
…Cilacap製油所改良で近く合意へ
…Reliance、COTCコンプレックスに98億ドル
…PTBA、TanjungEnimで石炭ガス化
…東レ、ブラジルでRO膜受注
…DSME、5年ぶりに海洋プラント受注

■NEWS Flash
・千代田化工、NLNG第7系列で技術支援
・MHPS、ブラジルのGTCCを建設
・海外EPCを回避する日立
・横河電機、SABICと戦略提携
・相次ぎ整理されるプラント子会社
・日立レールSTS、仏信号システム受注
…MHPS、米ローマン発電所向けGTCC受注
…JFEエンジ、ロシア向けイチゴ温室受注
…JFEエンジ、MWMガスエンジン販売権を取得
…日鉄エンジニアリング、大型物流施設に着工
…伊藤忠と日造、風力発電で合同会社
…日立造船、英ごみ発電設備を完成
…東芝エネルギー、CO2分離回収装置納入
…日揮HD、ペトロナス向けFLNG船体命名式

■Environmental
・我孫子市、新廃棄物施設は日立造船Gが落札
・広島市、南工場建替えの基本計画を策定
・下北地域行政組合 新ごみ処理施設建設工事の入札延期
・荏原、青森のポンプ設備改修工事を受注

■Biomass
…東洋エンジ、愛知県でバイオマス専焼発電所受注
…IHI、発電用ボイラの木質バイオマス専焼化工事を受注
…シン・エナジー、和歌山で地元主体のバイオマス発電

■NEW YEARS MESSAGE
2020年 トップの年頭所感

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 1号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…今年の元日、とにかくテレビが面白くないので少し歩きまわってみた。そこで、これまでの正月とちょっと違った気分を味わった。
 なぜかといえば、朝から夜遅くまで開いている小さな店舗の多くが開いていないのだ。土日にはいつも利用するコーヒーチェーン店も三が日とも開いていなかった。
 「コンビニエンスストアやスーパーなどの小売業、外食チェーンで元日を休業とする動きが広がっている」と聞いてはいたが、これほどとは思っていなかった。
 いいことだと思う。確かに独身者にとっては、いろいろと不便だろう。しかし、正月三が日だけのことだ。我慢できない筈がない。かつては、どこの町もこうだった。
 大げさなことをいえば、便利さと引き換えに我々は多くのモノを失っている。働き方改革という掛け声に踊らされて夜も昼も働き、精神的な余裕を失くしてしまっている人がいるかも知れない。せめて正月三が日くらいは、かつての風景を取り戻していいのではないかと、個人的には思う。
 友達も帰省してしまった、行くべきところも思いつかない、店舗は休みだ、など寂しさがつのる人も出てくるかもしれない。でも、その孤独感を味わえるからこそ、正月はめでたいのだなどと勝手にこじつけてみる。

○…出雲神話に「クエビコ」という神が出てくる。知恵の神で、何でも知っているとされるが、この神が出てくるのは「スクナヒコナ」登場の時だけ。海の沖合から船でやってきた小さな神。名を訪ねても答えず、これが誰なのか、オオクニヌシも解らない。そこで知恵の神であるクエビコに訪ねると「カミムスビの子、スクナヒコナだ」と答える。
 スクナヒコナは、その後オオクニヌシとともに国作りを行う。この二人の神はともに、薬草とその効果を分類し整理したことで、医薬の神とされている。また、農耕も行い田畑を整備していく。まさに国としての基盤作りを行っている。そこで捉えられるスクナヒコナのイメージは「古代テクノクラート」だ。。
 スクナヒコナ渡来人説は「奇説」とされている。しかし名を訪ねても答えなかったのは言葉が通じなかったと考えると、さほど奇説とも思えない。
 となると、クエビコは多言語を操る神だったのかも知れない。コミュニケーションが可能となったことで、国作りに重要な人材を確保することが出来たと言う話であるとも考えられる。
 このクエビコは案山子の神格化という。今、分断されつつあるこの世界をどう見ているのか。黙して語らない。

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