EnB 15号 目次
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■EYE
ターンキーにサヨナラを

■Report
日鉄エンジ、リサイクル分野を拡大
 下水汚泥、スラグの有効活用で技術開発

■GLOBAL Business
・McDermott、MTO技術企業を買収
・KBR、RRTから異性化技術を取得
・Sulzerと日本電産、北米でフィールドサービス
…豪Shell、M&Aで発電事業拡大
…北米のE&P破産件数が上昇
…7月の米国建設雇用状況は横ばい

■Topics
2019年度はスロースタート-プラント業界1Q

世界初、汎用元素で熱電モジュール

■Projects News
…Total、近くPNG-LNGで政府と交渉へ
…DOE、Gulf LNGに輸出認可
…Dow Chemical、クラッカーにFCDH設置
…Fluor、IneosからFEED受注
…BHGE、Calcasieu Pass LNGを受注
…MEMAのOil&Gas、石化で8590億ドルのPJ
…丸紅など、ADNOCから掘削資機材受注
…BASF、南京のtBAを増強へ
…印BPCL、住化からPOライセンス
…CLG、印ハルディア製油所潤滑油でライセンス
…CLG、中国山東省向けにライセンス供与
…荒川化学、ベトナムに製紙用紙力増強剤工場
…DEWA、Hatta揚水発電プラントで建設契約
…Aramco〜ADNOCのインド製油所、費用36%上昇
…KBR、Methanexからメタノール正式受注
…Lyondell Basell、SpnatrachのPPにライセンス
…McDermott、PDHプラントのFEED受注
…Rio Grande LNG、FIDを年末に延期
…WR Grace、PetroChinaにPP技術ライセンス
…ブルガリア原発に13社が参画意欲
…日産化学、富山でシアヌル酸増強
…Petrofac、アブダビの石油開発でFEED

■NEWS Flash
・NEXI、アフリカ向け100%カバー保険でMOU
・CFIHOSV1.4がリリース/日揮が正式参加
・日揮、NTTドコモと事業創出へ
…日鉄エンジ、国内最大のバイナリー発電所受注
…TGES、台湾CPCからLNG拡張でFEED受注
…千代田、メガソーラーEPC2件を受注
…千代田、米LNGが稼働
…MHPS、質高インフラ指標「QoEn」開発へ
…東電HD、再エネ分社化で積極投資
…2018年度海外建設受注、4.6%増

■Environmental
・札幌市、駒岡工場の入札公告
・山辺・県北西部組合、新ごみ処理施設の入札公告
・佐賀県東部環境施設組合、実施方針公表
・JFEエンジ、下水汚泥の焼却、高効率発電の新技術
・三菱重工環境、広島市中工場の設備改修を受注

■Procurement
・荏原、石油精製・石化向けプロセスポンプ
・横河ソリューション、プラント運転に必要な技能習得
・アズビル、オンライン異常予兆検知システムBiG EYES

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 15号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…8月下旬に富士山で落石事故があり、石に当たってロシア国籍の二十代女性が死亡したとのニュースが流れた。富士山では、1980年8月に大規模な落石が発生し、12人が死亡、30数人が重軽傷を負った事故があったという。山の遭難事故では、雪崩によるもの、滑落事故、天候不順によるものなどがよく報道されるが、実は落石事故も怖い。
 今回の事故を受けてある登山家が「富士山を登る人は、登山に慣れていない観光客が多い。まず、自分自身が登りと下りで落石をしないことが大切だ」と指摘したそうである。もしかすると「自分自身が」ということが分らない方もおられるかもしれない。
 この言葉、自分では思い当たる節がある。富士山ではないが、八ヶ岳連峰、北アルプス、南アルプスなど急峻な登山道のガレ場(岩壁や沢が崩壊して大小さまざまな岩や石がゴロゴロ散乱している斜面)が多いところを何度か登った経験がある。
 そのような場所を登るとき、あるいは降るときに必ず注意しなければならないのは、自分が落石の発生原因にならないようにすることだ。もし、足を岩の上にのせて落してしまったら、大声で「ラーク」と叫ぶように指導された。登山道を滑り、ザザッと落石に近いものを発生させた経験がある。登山も楽ではない。

○…海洋プラスチック汚染の対策として、ストローやレジ袋の削減が進められている。使い捨てプラスチックを使わないことで、廃プラスチックのボリュームを減らそう、と言う考えは解かる。だが、これはやはり問題が矮小化されていると思える。
 実のところ、プラスチックの使い捨てストローは、海洋に流出するプラスチック全体のわずか0.02%に過ぎず、紙巻きタバコのフィルターの方が遙かに問題だ、という指摘がある。フィルターの流出量はストローの約100倍であり、しかもタバコのフィルターには多くの有害物質が含まれている。しかも自然分解するには10年以上の時間が必要ということだ。タバコのポイ捨ては、環境を悪化させる大きな要因となっている、ということだ。
 ところで、考えてみるとタバコのフィルターがストローの100倍だとしても、ごみ全体の2%に過ぎない。では残りは何か。レジ袋なのか?。ウミガメが餌のクラゲと勘違いしてレジ袋を食べてしまう、という話が良く聞かれる。またペットボトルの漂着なども映像としてよく流される。
 実際に、オランダのNGOが調べたところ、最も多いプラスチックごみは魚網で、全体の約半分を占めたという。レジ袋やペットボトル、タバコよりも、釣り糸を含めた漁業資材の環境影響は極めて大きい。ここを何とかしないといけないのだが…。

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