EnB 10号 目次
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■EYE
技術者倫理のとまどい

■INTERVIEW
動きだしたバイオマス発電プラント
バイオマス発電事業者協会 山本毅嗣代表理事(丸紅火力(株)社長)

■REPORT
TOYOのバイオマス発電事業-EPCから燃料チェーンも視野に

■Biomass
…IHI、鹿児島市七ツ島バイオマス発電所が竣工
…CEI、バイオマス発電燃料の長期供給事業を開始
…JRE、神栖バイオマス発電所で運転開始
…日本製紙、双日と勇払事業所でバイオマス発電

■GLOBAL Business
・Schlumberger、格付引き下げ
・Fluor、新CFOにMichael Steuert氏
・SasolのLake Charles計画でコスト増加
…Topsoe等、新合成ガスリアクター開発へ
…WoodとNERA、ハイドレート閉塞予測で協業
…OxyとCE、大気中のCO2回収技術開発へ

■TOPICS
METI、質高インフラFSで35件

日立製作、エネルギー事業激変ヘ

■Projects News
…Ineos、サウジで20億ドル投資へ
…KBR、アルジェリアRKF再開発でFEED
…SOCARとTekfen、尿素プラント建設で合意
…Bechtel、Rio Grande LNGを受注
…カナダのメタノールPJが遅延か
…EPP、エチレンパイプラインを拡張
…Eurochem、ブラジルで肥料プラント
…カナダOilSand生産、100b/d増産へ
…カリフォルニア高速鉄道、着工延期
…ロッテ化学、韓国内で3億ドル投資
…McDermott、MOLからFEED業務
…メキシコで新製油所建設開始へ
…Petrofac、北海のO&M契約を更新
…首相交代でPNGLNGが遅延か?
…ShellとGazprom、Yamal油田開発でJV
…Shell、ブコム製油所の貯蔵能力増強を完了
…Siemens、米国で圧縮トレイン受注
…Siemens、BASFの発電所を近代化
…Sonagol、新規製油所建設へ
…Technimont、ルワンダ製油所改修を受注
…Wood、Duqm石化計画でFEED受注
…Calcasieu Pass LNGで最終合意

■NEWS Flash
・千代田化工等、モザンビークLNG受注
・MHPS、海外向けでM701受注・出荷など
・日立製作所、東亜石油からGT部品管理PF受注
・日揮等3社、「CCSU研究会」を設立
・川重、浮体式LNG発電でDVVGLから基本承認
・ダッソー、業務変革をサポート
…Primetals、中国で自動出鋼システム
…三菱重工、プラント巡回防爆ロボットで走行試験
…日鉄エンジ、次世代風力で共同技術検討
…電発と中国電力、カーボンリサイクル検討へ
…B-EN-G、九電工向けに経営管理システム
…キャメロンLNGが出荷開始
…九電初の米国発電プロジェクトが運転開始

■Procurement
・荏原、産業プロセス向けポンプを発売
・オムロン、IoTで盤内温度を常時遠隔監視
・東芝インフラ、産業用コンピュータの新製品

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 10号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…かつては山登りが趣味であった。現在では足腰が弱まり、里山を楽しむことさえも無理になってきた。学生時代に山のクラブに所属し、日本全国の急峻な山岳地帯を訪れた経験がある。森林限界に達するまでの深い森林地帯を彷徨った。登山道に横たわる苔むした倒木にも数知れず出くわした。それらは道を阻む邪魔者としての記憶しかない。特に若いときは、陽が届かないうっそうとした森林地帯などはピークに達するまでの単なる道程としか思っていなかった。しかし、歳を経るにしたがってその過程こそが大いなるリフレッシュ、楽しみになってきた。清浄な空気、森林を通り抜ける風、さえずる鳥たち。そういえば、人間の手が入っていない森林には朽ち果てた木々が数多くあった。
 先日、バイオマス発電事業者協会の講演会を聴講した。そのなかに「スマートフォレストリーとバイオマス発電の相互発展」た題する講演があった。衰退しつつある日本の林業がビジネスとして成り立つために如何なる方策があるか、という趣旨であったと思う。
 かつて彷徨った森林地帯を想い出した。放置された未利用材を活用するには、相当な労力と時間が必要だろう。十分なペイを得られる、さらには若い人が魅力を感じるような姿になる林業。発展を期待したい。

○…レジ袋の有料化法案が国会に提出されるという。海洋プラスチック汚染の問題が注目される中で、これほど異を唱えにくい法案もないので、おそらく成立するだろう。だが、この法律は海洋プラスチック汚染の問題解決には繋がらない、と、ここでイチャモンを付けておきたい。
 例えば、これが成立すると、これまでごみ袋に転用していたレジ袋の代わりに、わざわざごみ袋を買わねばならない。そのごみ袋には、それを包装するビニール袋がある。したがって、ごみを出す回数が同一であれば、袋の数は増える事になる。これをどう説明すべきか。
 そもそも、日本は人口減少の中でごみの排出量そのものが減っている。容器包装リサイクル法でプラスチック廃棄物の量も減っており(と容リ協会は言っている)、そこでレジ袋を有料化したぐらいで、この大きな問題へのソリューションにはなり得ないと考える。
 まずやらなければならないのは海洋への流出を止めることと、流出したプラスチックごみの回収である。これは社会インフラの問題であり、レジ袋のような小さい話でナントカなるものではない。
 レジ袋の有料化法案が、なんとなく胡散臭いのは、根本的な解決から国民の目を逸らしているからではないか。

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