EnB 9号 目次
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■EYE
海外EPCは続けられるのか

■INTERVIEW
「IHIプラント」が発足
国内で基盤を固め、エネルギー・海外を拡大へ
IHIプラント 武田孝治社長

■REPORT
市況好調もリスク要因は継続-プラント業界の2018年度決算

■GLOBAL Business
・Fluor、再建に向け新CEOを任命
・Siemens、ガス&パワー部門を分離
…Xodus Group、再エネ分野に参入
…WH、ABBのグリッド部門VPをCEOに
…Worley、ドライガス液体除去技術で提携

■TOPICS
IHI、横浜ラボを新規オープン

2018年度プラント受注は37.5%増−産機工

■Projects News
…Shell、GeismarでMEG増強計画
…Stamicarbon、露Tulaに尿素プロセス
…TechnipFMC、BPからEPCI受注
…Arkema、シンガポールに樹脂プラント
…Ascend、アラバマにADNプラントを計画
…BASF、中国・湛江市にエンプラなど建設へ
…Tecnimont、Baytownの化学プラント受注
…現代エンジ、ポーランドのPDH/PPプラント受注
…CLG、印製油所にプロセス供与
…現代化学、HDPEでUpipolを採用
…KBR、Freeport LNG4で優先権
…KBR、オマーンのデボトルネックでFEED
…KBR子会社、インドで硝酸プラント受注
…McDermott、印CPCLにPPライセンス供与
…McDermott、PetorbrasからEPCI受注
…McDermott、ADNOCからFEED業務
…モザンビーク・エリア4、開発計画を承認
…BPGIC、Fujairahに製油所建設
…ウズベキスタンでMtOプラント
…エジプト原発計画でサイト認可
…現代建設、イラクで海水淡水化受注

■NEWS Flash
・JFEエンジ、独で大型ガス焚きボイラ受注
・MHPS、欧州・中国で発電関連受注
・Primetals、海外で製鉄設備受注
・三井E&Sエンジ、分野毎に事業再編へ
・日鉄エンジ、山葵沢地熱発電所を竣工
・エリオット、インドに新工場増設
…TOYO、VPPで新組織
…丸紅、サウジ・シュケイク3に着工
…住商・四電等、UAEシャルジャGTCCに着工
…キャメロンLNG第1系列が生産開始
…IHI、メタネーションでデモ装置開発
…東邦ガス等、豊田市でVPP実証開始
…JOGMEC、函館市恵山地熱に助成金

■Environmental
・南薩組合、新クリーンセンターの事業者選定支援公募
・三菱化工機、生活排水処理システムで実証機運転へ
・メタウォーター、B-DASHで実証事業

■Procurement
・古河電工、樹脂製チャンネル部材の販売開始
・富士電機、インフラ設備安定稼働のコントローラ
・日立インダストリアル、汎用小型UPSリニューアル

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 9号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…最近、朝夕の通勤電車で思わず「これは何なんだ」と驚嘆することが多くなった。私を取り囲む老若男女のうち、8割、へたをすると9割の方々が、スマホとにらめっこしているのである。もちろん、新聞、本を読んでいる人もたまには見かけるが、そういう方の年齢構成は高いような気がする。ますます少数派になっているのは否めない。
 けれど、スマホに熱中といっても、どうやらその内容は多種多様なようである。垣間見たところ、映画、本などもスマホで鑑賞している人もいる。情報伝達も容易さはますばかりで、ますます便利になっているようだ。スマホを使いこなすことが出来ない私は疎外感が増すばかりだ。
 ところで、世界保健機関(WHO)総会は5月25日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな依存症として認定した「国際疾病分類」最新版を承認した、というのだ。アルコールやギャンブルなどの依存症と並んで治療が必要な疾病となるようである。日常生活よりゲームを優先し、健康を損なうなど問題が起きても続けてしまう特徴があるという。電車のなかでも、ホームでも、歩きながらスマホゲームを止められない人もいるのかも知れない。便利さと引き換えの負の局面であろうが、スマホ音痴の私は多分陥らないであろう。

○…「あふれでたのは やさしさだった」(著者:寮 美千子)という本を読んだ。衝撃的だった。奈良少年刑務所で行なわれた「社会性涵養プログラム」で絵本の朗読劇や作詞およびその朗読を行なう教室でのノンフィクション。受刑少年による「くも 空が青いから白を選んだのです」という、なんとも美しい詩を生み出した。
 犯罪を犯した少年達は「加害者となる前は被害者だった」。その想像を絶する生き方をしてきた子供達は心を育てる余裕もなく、犯罪に追い込まれていった。その子達のこころを解放して、社会性を育てていく試みだが、絵本や詩なんかで、犯罪まで犯した子供の荒れた心を癒やせるのか?著者も最初は不安だったが、成果は最初から表れた。参加した全員が、自分の思いに向き合い、「変わらなかった子は一人も居なかった」それも「たったこれだけのことで」と書いてある。
 自分が何かを表現して、それを受け入れてくれる場がある。それだけで人は安心出来る。否定され続けたり、暴力を受け続けたり、無視され続けたり、逆に励まされ続けたりするだけでは、人は自分を表現できなくなり、自己否定し、心を失っていき、他者との共感も不可能となる。だがそれを取り戻すことも出来る。犯罪者からやさしさが溢れ出すのだから、安心できる場というのは、人にとって本当に大事なのだ。

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