○…平成から令和に元号があらたまった早々、またまた「想像力の欠如」を感じさせる事件があった。
大阪府寝屋川市の道路にロープを張り、新聞配達のためバイクで走行中の女性に重傷を負わせたとして、同市在住の私立高2年の少年2人が府警寝屋川署に殺人未遂と往来妨害容疑で逮捕された事件である。少年のうち1人は「転んだ人を見て楽しもうと思っていた」と話し、2人とも殺意は否認しているという。
しかし、例え殺意はなかったとしても大けがを負うことは想像できるだろうし、最悪の場合は死亡してしまうことは十分考えられるはずだ。事実、同様の事件で死亡者が出たケースがある。殺意のあるなしではなく、結果として死亡してしまうことを想像できる筈だ。
この事件の例をもって「最近の若い人は」というつもりは毛頭ない。年齢に関係なく、「想像力の欠如」を感じさせる人はどこにでもいる。
翻ってみると、仕事上のことでもそうだ。経験の差は関係なく、「なぜ」という目的を考えることが苦手な人は多いのではあるまいか。仕事上のミスは「想像力の欠如」が発端というケースも?
口幅ったいかも知れないが、「想像力の欠如」が企業の不祥事に結ぶつくことあるような気がする。
○…久しぶりにゴイサギに出会った。アオサギやダイサギ、コサギは常に不忍池周辺にいるのだが、どういうわけかここ数年、ゴイサギだけは見かけなくなった。以前は池の畔にかならず居たし、不忍池に隣接する上野動物園西園では、トコトコと移動するゴイサギをよく見かけていたが、それが急に居なくなった。
先日見かけたゴイサギは、人から離れた池の中央の草陰に、あまり目立たないようにじっとしていた。おそらく、人の多い時にはその草むらの中で過ごしているのだろう。以前によく見ていたゴイサギは人の多い場所で平気な顔をしていたので、ゴイサギは人を恐れない鳥かと思っていたが、個体差があるのだろう。
最近見かけなくなった鳥といえば、バンもなかなか見かけない。オオバンは冬になれば必ずいるのだが、少し小型のバンの方は見かけなくなって久しい。ただ、バンとオオバンはパっと見では区別しにくいので、もしかしたら見ているのかも知れない。
久しぶりと言えばキセキレイも久しぶりに見た。こちらは小石川後楽園である。以前にも同じ場所で見たことがあり、今回が二度目ご対面となる。あちこちに居るハクセキレイと異なり、もともと多く見られない鳥なので、幸運にもたまたま出会えたのである。来年も同じ時期に見に行ってみようかと思う。 |