○…30年間続いた「平成時代」もあと1カ月となった。考えてみれば(考えなくても)、平成元年に生まれた方も30才になられる。昭和生まれとしては、もう30年も過ぎたのかと…。
その30年前と言えば、あの夢のようなバブル期はまだ続いていたが崩壊寸前であり、「失われた20年」が来るのは目前。そして、いま「失われた30年だ」という人もいるが、その実感は今はない。
けれど、この間に想定外の大災害があった。果たしてこの日本はどうなってしまうのだろうと考えたこともあったのは事実だ。しかし、大きな自然災害が何度か日本を襲ったものの、日本は戦争にも巻き込まれず比較的平和のうちに生活してきたような気もしないではない。そんなことをいうと、故郷福島にいまだ帰れない人には怒られるかもしれないが…。
平成時代を終えるいま、明るい日本の未来を描くことは難しいと思っているのが実感だ。そして、国政を担う人でそのような未来を描いて示してくれるも人は殆どいないと思っている。
願わくば、来るべき時代が「あの平成時代の方が今よりましだった」と思わざるを得ない時代にならないことを祈るばかりだ。
○…どういう訳か「うんこ」が流行っている。楽しく勉強できるという「うんこ漢字ドリル」が話題になっていたのに加えて、横浜では大声で「うんこ!」と叫んでストレス解消するという「うんこミュージアムYOKOHAMA」が期間限定でオープンしている。
ほんの少し前なら、記述するのも憚られていたが、最近では本当にそのハードルが下がった。「うんこミュージアムYOKOHAMA」の公式ページを見ると、「この世に誕生した瞬間に流されて、消えていく。そんな儚い運命を待つうんこが、かつてないエンタメとして生まれ変わります」。「固定観念を水に流す」と書かれている。
確かに子供はこういうのが好きだ。幼い子供はやたら言いたがる。大人が困っている顔を見て、喜んでいるのかも知れないのだが、そもそも「うんこ=汚い」という固定観念があるからこそ、喜んでしまうという面もあろう。それを商業的に結びつける事が流行るのだから、世の中は解らない。
最近、地下鉄の車内広告で「おならドリル」というものを見た。早くも二番煎じが出てきたのである。もうこうなると汚いという観念が崩壊しそうだ。
ただ、その固定観念を水に流してしまったら、その喜びは消えてしまうのではないか。そうしたら、これらの商売はジエンドとなりそうだ。諸行無常である。 |