○…毎年恒例の流行語大賞に「そだねー」が選出された。「現代用語の基礎知識選のユーキャン新語・流行語大賞2018」が発表された。今年で35回を迎えるそうだ。思い返せば昨年の大賞は「忖度」であった(「インスタ映え」も同時受賞)。
「忖度」は、他を「おもんばかる」というニュアンスがあるにも関わらず、何か妙にスッキリしない言葉と受け止めざるを得ない雰囲気を持つ言語であった。
それに反して、平昌五輪のカーリング女子日本代表が競技中に発していた言葉「そだねー」は妙に明るく、思わず微笑んでしまいそうな言葉だ。北海道特有のアクセントがいい。「マイペースで仲間を尊重し合いながらスペシャルな結果を出す、平成世代の力を見せてくれた」という評価もある。
選考委員の言語学者・金田一秀穂氏は「何より、作られた言葉ではなく、自然に生まれた言葉であるので、ワザとらしさがない。当たり前の心がこもっている。誠実でありながら、あくまでもほんのりとやさしく穏やかである。今の日本が必要としている清潔感に満ちている」と絶賛。
水害、地震など大規模災害に加え、議論もなく強硬何とやらに明け暮れた今年の日本。その中でホット一息つける言葉が確かにあった。来年こそ明るくいきたい。そだねー。
○…先日、スマートフォンをファーウェイ製に変えた。キャンペーンでとにかく安かった。コストパフォーマンスで定評の高いもので、最近では最も売れている部類の端末だ。実際使ってみてもかなり満足度は高い。
しかし変えた途端にファーウェイのCFOがカナダで逮捕されてしまい、さらに米国の要請に従って日本でも政府調達から排除され、折角、気分良かったのに台無し。因みにソフトバンク系にしたばっかりで、大規模通信障害もあって泣きっ面に蜂だ。
ただファーウェイの排除は日本政府からは具体的な脅威の指摘はなく「余計な部品が見つかった」と都市伝説なみの説明しかなされていない。欧米でもファーウェイに対する「懸念」は示してはいるものの、具体的な指摘はない。単なる憶測に過ぎないように見えるのだ。
本格的なIoT時代を切り開くインフラストラクチャーとなる、第5世代通信(5G)の通信設備でファーウェイは先行企業である。中国市場での導入が世界に先駆けているのだが、そこでのシェアトップが同社ということで、このまま5Gが進むと、世界の5Gネットワークでもファーウェイがシェアトップとなる。そのため、一部では今回の騒動は欧米企業の巻き返しのためではないか、という話もある。
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