EnB 21号 目次
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■EYE
遂行力は追い付いているか?

■REPORT
プラント市場の複雑化が明確に
2018年9月決算概況

■GLOBAL Business
・GE〜BHGE、分離後の協業で合意
…GEパワー部門のトップ人事決定
・Siemens、2019年度は受注拡大へ
…ADNOCとAramco、LNGで枠組み合意
…FluorJV、世界最大の3Dプラントモデル開発

■TOPICS
日機輸、2018年版PCI/LF作成
上半期産機受注、2年連続で増加 プラントは減少−産機工

■Projects News
…Pluto LNG増設でBechtelがFEED
…シンガポール、新焼却炉で来年6月入札へ
…JFEエンジ、ロシアで植物工場受注へ
…ABB、Bab陸上向けに自動化を受注
…ADNOC、Oil&Gas拡大計画を承認
…ADNOC、Bu Hasa拡張で14億ドル
…ACWA Power、サウジ初の商用ソーラーで資金調達
…WorleyParsons、カナダでガス処理設備受注
…加アルバータ州政府、石化投資インセンティブ
…Mcdarmott、メキシコの油ガス開発でエンジ業務
…Fluor、ネバダでリチウムPJ受注
…GE Power、パキスタンで発電所受注
…江蘇虹港石化、InvistaのPTAプロセス採用
…Linde、内モンゴルでLNG
…Lone Star NGL、テキサスのNGL拡張
…Lyondell Basell、SinopecにHostalen ACP技術
…PNG-LNG、来年初頭に政府合意へ
…Aramco、Amiral石化PJで50億ドル調達へ
…アンゴラ、Cabindaに新規製油所
…Corpus Christiに原油輸出ターミナル
…万華化学、ルイジアナにMDIプラント
…Salt River、1,000MWのソーラーを追加へ

■NEWS Flash
・相次ぐ非鉄金属プロジェクト
・三井物産、タイで総額1,700億ガス火力
・MHIヴェスタス、ベルギーで9.5MW風車23基受注
・MHPS、台湾電力向けGTCC改修工事受注
・日立製作所、台湾の風力発電で保守提携
・日立造船とInova、米国初のコンポガスプラントを完成
…日立製作、米国で変電所工事を受注
…住商〜IHI、マプトガス火力を完工
…NSPE、水素ステーションでホンダと協業
…JFEエンジ、AI活用ツール開発
…新興プランテック、ベトナムに事務所
…東洋エンジ、茜浜別館を売却
…IHI、固体バイオマス燃料事業本格化
…MHIET、比レイテ島にDE発電納入
…NEXI、バングラFSRU計画に付保

■Environmental
・川崎重工、知多南部向けごみ処理施設整備・運営受注
・環境省、廃棄物エネの利活用促進で説明会

■Procurement
・横河電機、医薬品・食品関連のバリデーション業務
・三菱ロジスネクスト、レーザー誘導無人フォークリフト・日立製作、生産工程最適化支援の「IoTコンパス」

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■データ・ファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 21号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…2020年が近づくとともに東京オリンピック・パラリンピック狂騒曲が高まっていくような気がしてならない。ある工事事業に携わる一人親方である友人は、「とにかく目の回るような忙しさで休みもほとんどない」という。膨大な施設整備費が費やされるとともに、資材高騰、人件費の高騰、人手不足が顕著であるらしい。
 まあ、一流のアスリートによる競技を目の前で見ることができる、経済効果も史上空前の開催費用を十分におぎなって余りある、といわれれば口を閉じざるを得ない。
 だが、その弊害というか、余波は思わざる分野に影響を及ぼす。その一例がある。千葉県市川市は11月末に、計画している次期クリーンセンター整備・運営事業について延期を発表した。「現クリーンセンターは1994年の稼働から約24年が経過し、老朽化が進んでいることから2024年度の本格稼働を目指して建設計画を進めて参りましたが、2020年東京オリンピック・パラリンピックなどの影響により建設業界の需要増加等の要因により建設費が高騰している状況であります。このことから、2020年東京オリンピック・パラリンピック終了まで事業を一旦延期し、建設費の動向について注視することと致しました」という。どうやらその建設費は計画を約100億円上回るという。オリンピック開催で、我々の生活に悪影響も十分あり得る?

○…先日、テレビを見ていたらドローンで3Dレーザースキャナを使って、遺跡の全体構造を明らかにするというのがあった。ドローンだけでなく、ハンディ3Dレーザースキャナも使って、地下構造を3次元データ化していた。
 3Dプリンターで建物も建ってしまう時代になっている。某エンジニアリング会社の方が「いずれプラント建設も3Dプリンターで作られるようになるのではないか」と話しておられたが、あながち夢物語という訳でもなさそうだ。近い将来、プラント建設現場に大型の3Dプリンターが持ち込まれているかもしれない。
 今でも建設現場にタブレットを導入して、建設工事の効率化を図る試みは行われている。これも、スマートゴーグルを活用することで、設計データ画面をハンズフリーで確認しながらの作業が可能となるかもしれない。あるいは「プロジェクションマッピングで現場に設計図を投影しながら作業できるようにしたい」という考えも聞かれるようになった。
 設計部門は高性能マシンや高価なアプリが次々導入されるのに対して、これまで建設工事の現場では、さほど効率化が進められてこなかった。今後の効率化投資は、現場優先へと変化していくかも知れない。強いエンジニアリング会社は、そこに力を入れていく会社なのかもしれない。

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