○…先日、久しぶりに「全員野球」という言葉を聞いた。この言葉は、プロ野球で用いられることは殆どないであろう。もっぱら高校野球などで使われる。誤解を受けやすいのは「メンバー全員がゲームに出場する」と思われていることだ。
そういえば、私の所属する草野球チームの監督もかつて「全員野球」という言葉を多用したことがある。私みたいなヘボでも折角試合に来たのだから全員を何らかの形で出場させる、という意味で「全員野球」を標榜した。そうしないと、次回からふてくされて来なくなり、メンバーが9人集まらないこともあるからだ。
しかし、どうやら高校野球などで使う「全員野球」は、部員全員を出場させることを目的としてないようだ。声援なども含めて何らかの形で勝利に貢献するよう、各々が自覚をもって試合に臨むことを言うようだ。
野球が他の団体スポーツと違うところは、全員が一丸となって戦わないと勝利は望めないということはないところだ。頭抜けたピッチャーがいれば、相手はまず打てない。そしてホームランバッターがいると得点力が増す。いわば、個人プレイの余地が大きいスポーツなのだ。
問題は、指揮者の能力も試合を左右することだ。ポイントで的確な指示を出せるか試される。
○…数ヶ月前、打ち合わせのために駅の改札で待ち合わせをした。相手は少し時間に遅れて到着したのだが、改札から出てきたのではなかった。どこから来たのかと思ったら、自転車で来たという。そういえば、知人の記者さんでいつも自転車で移動している人がいた。一度などは所沢市での記者会見なのに、都内からはるばる自転車で来たという。それは幾らなんでも電車の方が正解だろう、と思ったが、自転車にハマるとそんなものかもしれない。
さて、待ち合わせした人はというと、自分の自転車ではなく、都内で拡がっている自転車シェアリングを使ったという。インターネットで登録したあと、近くのサイクルポートから自転車を借りて使える。金額も最初の30分150円、それ以後は30分100円と高くは無い。都内ではちょっとした買い物や仕事など、電車を使っていたのではでは遠回りになることも多い。バスはなかなか来ないし、そもそも行きたい方にバス路線が無かったりする。そういう場合にちょいとレンタルでき、どこのサイクルポートに乗り捨てても良いというこのシステムは都合がよろしい。ポートの数も徐々に増えていて便利だ。
ただこのサービス、自治体がやっているせいか、ホームページやパンフレットの説明が解かり難い。もっとユーザフレンドリにして欲しい。
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