○…今年の夏は、豪雨が続いたかと思ったら酷暑が日本列島を襲っている。テレビニュースでも「熱中症」への注意喚起を連日のように伝える。このような天候不順では、我々の身体も悲鳴をあげている。自分自身で身体を休める工夫をしなければならないようだ。
とはいえワーカーホリックが多い日本人、暑い中でもせっせと働き続ける。このためか分らないが、国は先進国中では最大の「国民の祝日」を制定している。暦で休日を増やしていかなければ、とにかく働き続けると思っているのではないかと疑っている。特に、夏場は身体を休めなければならない。子どもたちは夏休み期間中であり、スポーツなどで無理をしなければ休養がとれる。
しかし、問題は大人である。7月の第三月曜日の「海の日」、8月11日の「山の日」。酷暑を見越しての制定ではあるまいが、両日を国民の祝日に制定したのは比較的最近のことだ。お盆休みに近い8月11日は、休日として目立たない存在であるが、とにかく従来休日不在であった7月と8月に祝日を設置したのは先見の明がある。
あと不在なのは6月だけである。「川の日」を設ければいいのではと思ったが、実は、国土交通省は1996年から7月7日を「川の日」に定めている。「天の川」のイメージだそうだが、国民の祝日にしてもいいのでは?
○…英国原発計画でいくつかの動きがあった。日立製作所は引き続き英国政府との交渉を継続することで合意。英国側は事業モデルを見直すことになったとしていた。また最近、東芝が100%出資する英国原発事業会社ニュージェンを韓国電力に売却交渉の中で、東芝が韓国電力を優先交渉権者から外すという通告を行った。本来、6月15日までに交渉をまとめる予定だったが、それを7月15日に延期したものの、それでもまとまらなかったため、交渉を急がせる意味で優先交渉権を解除したと見られている。今後も両社は交渉を継続していく考えだ。
韓国側の意思決定が遅れているのは、英国原発での収益性に関する問題も一つの要件だろう。日立製作ははっきりと「現状のFIT−CfDでは採算性がない」としている。日立が投資決定するならCfDのストライク価格を引き上げる必要があるが、現状の価格ですら、英国では風力発電より高く、国内で批判を浴びている。
そこで英国が持ちだした事業モデルが「RAB(Regulated Asset Base)モデル」だ。これは政府あるいは政府系企業がアセットを保有、さらに一部運営権を保持しつつ、投資収益を安定的に確保しつつ、上限を設けて行くというものだが、正直言ってPFIとどう違うのかよくわからない。それがより良いモデルかどうかも、まだわからない。 |