○…たまにテレビでゴルフ中継を見るくらいで、自分自身がゴルフをするのはとんとご無沙汰している。ゴルフ中継も女子トーナメントの方が男子の中継よりも面白い。より見て貰う工夫を凝らしていると感じる。最近起きた男子プロアマでのプロ永久シード選手の醜態は、プレイヤーのおごりの表れか。ゴルフ離れに拍車がかかるはずだ。
ゴルフ場の倒産が急増しているという。東京オリンピックの競技に採用されるなど、フォローの風が吹いていると、思っていたが、帝国データバンクによるとゴルフ場倒産件数は今年4月時点で昨年1年間の12件を既に上回る13件となっており、このペースで増加すれば倒産が高水準で推移したリーマンショック時の08年の28件を超える可能性があるという。背景には若者のゴルフ離れによる利用者数の低迷があるほか、施設整備などのため会員がゴルフ場に預けた「預託金」の償還に対応できず廃業を選ぶケースも多いらしい。
ところで、ゴルフ場は日本にどのくらいあるのか。米英に続いて世界第三位の2400カ所くらいという統計がある。広大な用地である。倒産した跡地の利用はどうなるのか気になるところだが、最近はメガソーラー事業参入を考えている企業からの引き合いが増えているという。もとゴルフ場という太陽光発電所が急増するかも。
○…7月以降、北海道と鹿児島で太平洋クロマグロ(30kg未満の小型魚)の漁獲枠が実質ゼロとなる。今年6月までの漁獲枠を大幅に超過しているためだ。太平洋クロマグロは絶滅危惧種であり、本来はより厳格に資源を管理する必要がある。日本は、歴史的な背景から、他国に比べて飛び抜けて多い漁獲枠を確保しつつ、実効的なマグロ資源量の保護に積極的に動いていないのが実情だ。ところが今でも、TV番組はマグロの食べ放題を安くで提供している店を紹介するなど、マグロの消費を煽り続けている。
絶滅危惧種といえば、ニホンウナギも同じ。以前から資源量の減少に警鐘はならされていたが、ついにこの冬、稚魚の漁獲量が前年の100分の1まで低減し「いよいよ絶滅の時が来た」と危機感が増している。ワシントン条約で国際取引の規制対象となるのも、そう遠い話ではなさそうだ。
また、ニホンウナギの稚魚は半分以上が密漁によるものだ、という指摘もある。鰻屋は業者が「うちは大丈夫」と言えば鵜呑みにし、流通の正当性には無頓着。業者ですら、ろくに確認してない。
それに加えて、ウナギの蒲焼きが賞味期限切れなどにより年間2.7トンも廃棄されていた。それでも土用の丑の日が近付けば、TVでウナギの消費が煽られるだろう。絶滅危惧種を食べることに疑問を持たず。 |