EnB 4号 目次
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■EYE
コージェネが日本を強くする

■REPORT
3Q決算で見えた米国工事リスク

■GLOBAL Business
・CB&I、受注増加も赤字決算
・ADNOC、ICV戦略を実施
・Jacobs、メンテ事業強化でAtosと提携
…Jacobs、第1四半期決算は増収減益
…Linde、シンガポールでデジタル・ハブ
…Honeywell、“Connected Plant”の新製品

■TOPICS
TGES、エネソル事業で高評価
2017年プラント受注は3割減少-産機工統計

■Projects News
…モザンビーク、AnadalkoのLNGを承認
…PNG LNG、増設計画で合意
…Shaheen、アブダビに石化コンプレックス
…ADNOC、Haliba油田開発へ
…ADNOC、31億ドルでRuwais製油所を改修へ
…ACWA Power、サウジで300MWソーラー開発
…BASF、米GeismarでMDI増産へ
…Chandra Asri、CilegonのPEプラントに着工
…Chevron Lummus、MOLのマスタープラン作成へ
…Crescent Petroleum、イラクでガス増産へ
…ExxonMobil、5年で最大500億ドル投資
…Tecnimont、Omsk製油所ディレイドコーカー受注
…バハマで新規製油所
…GSカルテックス、麗水市にエチレン・PE
…ONGC、Krishna-Godavariガス開発が1年遅れ
…イラク、Majnoon油田増産へ
…Jacobs、Shellカナダのメンテナンス契約を延長
…Jacobs、ベルギーのPP拡張のFSを受注
…KBR、中国のPCプラントにライセンス
…Saipem、Duqm製油所のEPCパッケージ3を受注
…Wood、AramcoとMarjan油田で5年契約

■NEWS Flash
・JFEエンジ、海外廃棄物関連設備連続受注
・MHPS、タイ向けGTCCを受注
・Primetals、製鉄設備相次ぎ受注
・モザンビークの大型港湾工事受注
…TOYO、千葉でメガソーラー受注
…JFEエンジ、東京ガス茨城幹線を受注
…日立製作所、タイ郵便サービスの電子化を支援
…大林組、地熱電力利用水素で共同研究
…千代化、Xodus株式60%をSubsea7に譲渡へ
…新潟トランシス、ミャンマーの電気気動車受注
…三菱重工エンジ、米タンパ空港向けAPMを完成
…NSENGI、岡部椛麹実験センターを竣工

■Environmental
・IHI環境エンジ、埼玉の鳩山新ごみDBO事業受注
・立川市、新清掃工場の整備運営事業を20年度着工
・大阪市等の住之江工場更新、予定通り計画進捗
・岐阜羽島組合、次期ごみ処理施設整備概算140億円

■Procurement
・横河電機、統合プラント運転管理パッケージ
・鶴見製作所、高効率多重円板型脱水機
・シャープ、低床無人搬送車<XF-100>の受注開始

・Data File
・2017年12月の環境装置・産業機械受注状況
・エンジニアリング業の2017年12月の動向

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 3号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…「世界の海がプラスチック製品で汚染されている。このままでは今から30年後には魚よりも量的に多くなる」と警告する人もいる。
 EUは2018年1月16日、プラスチックごみに対処するための新たな政策大綱を発表した。2030年までに全てのプラスチックごみをリサイクルする状態を目指すという。現状では、プラスチックごみは年間2,500万トン発生し、30%しかリサイクルされていない。プラスチックごみの60%を占めるプラスチック・パッケージの使い捨てを減らすことや、マイクロビーズの使用禁止も模索するという。
 EUの政策骨子は、「リサイクルビジネスの収益性向上」「プラスチックごみの削減」「プラスチックごみの海洋投棄削減」「イノベーションへの投資」「EU域外への政策拡大」などだ。具体的には、リサイクル産業へのテコ入れでは、パッケージに新規制を導入し、リサイクル可能なプラスチック部分を増やし、またリサイクルされたプラスチック素材の需要を増やす。これにより1トン当たり100ユーロ程度の費用抑制が見込まれ、その分リサイクル業界の収益性が向上するという。
 振り返ってみると、わが国ではこの問題に真剣に取り組んでいるとも思えない。スーパーなどのレジ袋が日本中に溢れかえる日が来るかもしれない。

○…トランプ大統領がしきりに「フェイクニュース」と言うので、一般にこの言葉が広まってしまった。大統領が自分に都合悪いものをフェイクニュースで片づけようとするのは、単なる印象操作に過ぎないが、実際にフェイクニュースと言えばネット上では実にフェイクなネタが多い。特に多いフェイクが、いわゆるネトウヨ的なネタである。
 一時期流行った「水源林を中国人が買ってしまい、水利権が奪われる」というものもその一つだ。実際のところ、水源林を買ったぐらいで水利権が奪われるということは法的にはあり得ない。
 実はこれ「原野商法」と呼ばれる詐欺に使われた「水源林を外国人が買ってくれる」という話が曲解されたもの、と言える。水源林というのは、所有者が勝手に開発することはままならず、むしろ水源林の保護が求められる。そのため、資産としての価値は低く、土地を相続したくない、売れるものなら売りたいという心理に付け込んだものだ。
 「中国人が水利権を狙っている」というのは一時期自治体や国会でも問題視されたのだが、外国人の水源林保有比率は低く、その実害は報告されていない。むしろ詐欺の被害の方がよっぽど深刻で、最近再び被害が増えているらしい。
 この話のように、ことさら中国や韓国を悪者にする話はフェイクなものが多いので、ご注意を。

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