○…昨年末に発覚した製造業の一連の不正について思うことがある。「企業コンプライアンスとは、コーポレートガバナンスの基本原理の一つ」とあり、企業が法律に従うことだけでなく社会的責任を全うするという概念を含む」という考え方がある。日本語ではしばしば法令遵守と訳されるが、法律や規則といった法令を守ることだけでなくモラルを守ることもコンプライアンスに含むという論の、意味合いも強調されるべきではなかろうか。社会的な要請に従って組織をつくれば事が済む話しではない「コンプライアンス=法令遵守ではなく、法令の遵守を含めた『社会的要請への適応』である」という考え方である。
今回の一連の不祥事発覚については、「無資格者による新車の完成検査」は国交省の抜き打ち検査で、明るみなった。また、製品のデータ改ざんでは、内部調査、社内アンケートなどで発覚したケースもあったようだ。いずれも、データ改ざん発覚は製品が流通した後でのことである。このダメージを回復するには、今後多くの時間とコスト、労力が必要になるはずだ。
現場を知らないものの世迷いごとと思ってもらって構わないが、そこには担当者などによる「想像力の欠如」、「多用な考え方への対応不足」があるような気がしてならない。このままでは、日本の製造業の復権は危うい。
○…歯の被せ物が取れたので歯医者に電話し、再度つけてもらったのだが、これが辟易としてまったのである。その歯医者、以前通っていたのだが、当時の歯科医が亡くなったので、カルテを引き継いで新しい歯科医がやっているため、以前に撮ったレントゲンなども保管されている。しかし、もう2年経っているから、と改めてレントゲンを取り直した。まあ、ここまではほぼ想定内である。
さてそれじゃあ、被せ物を付けてもらえるのかと思ったら「レントゲン写真が出来る間に歯のチェックしましょう」と言われる。まあこれも2年経っているので、しょうがないか、と身を委ねたが、ご承知の通り、チェックというのは、歯肉を針先で突いたりするので、結構痛い。
レントゲンが出来たところで、ようやく院長が来て、丁寧にもう一度チェックされると、何十年も前からある口内に隆起物を一度きちんと検査したほうが良いとか言われ、この辺でもう嫌になってきた。結局、被せ物をつけ直すだけのつもりが、なんだかんだと小一時間もかかってしまった。
歯医者は数が増えすぎて過当競争と言われるが、そのせいか昔より鬱陶し…いや世話焼きになった。その分さらに色々お金がかかる。そういえば最近は動物病院も増えてきている。そのうえ4月には新たな獣医学部もできるそうで…。 |