○…日本酒で有名な「獺祭」には杜氏が居ない。醸造工程は数値管理しているので、言ってみれば「日本酒プラント」で作っているのだ。杜氏が居ないことや、そうした作り方のせいで「日本酒とは認めない」という厳しい日本酒愛好家の声もあるが…。
フランスワインは、AOC法によって産地によってブドウの品種や製法までが法で決められており、その要件を満たさなければ、原産地呼称(ボルドーなど)ができない。自国の酒文化をかっちりと守っていくことで、酒の品質と格を守ってきている。
これに対して日本は戦時に日本酒文化を破壊した。いわゆる三増酒と言われるもので、醸造した日本酒にアルコールをぶち込んで、味を調えるため調味料も入れたものを売りだした。戦争が終わってもこれが続き、日本酒は不味い酒としての評価を固めていた。
それが今、世界でも高く評価される酒として日本酒が注目されるようになったことに、獺祭もおおいに貢献した事は評価されるべきだ。最近、日本酒文化が復興してきているのは、獺祭をはじめとする新しい世代の酒造りへの情熱が基盤にある。フランスのように、製造方法まで決めつけて規制する必要はないし、数値制御でも基本の酒造りは同じだ。せっかく復興したのだから、二度と酒文化が破壊されないように望む。
○…Windowsの更新にはいつもイラっとする。更新のタイミングを基本的に選べないので、「さぁ、帰ろう」という時に更新プログラムが6つも8つもあるとか言われると、電源をぶち切ってしまいたくもなる。
忙しいときに、大規模な更新でもあろうものなら、下手をすると1時間近くもパソコンが立ち上がらないということもあり、時間がない時には泣きたくなる時もある。
それに比べてアップルの更新は、通知が来たあとは、いつ更新しても良い。更新しなくてもあまりうるさく言われないので、時間の余裕のあるときにゆっくり更新することができて、精神的な苦痛はさほど感じられない。
もちろん、Windowsの更新もタイミングを選ぶように設定することはできる。しかし通知が分かりにくいので、放っておくといつまでも更新を忘れてしまう。そのままにしておくと、本当に重要な更新のときに、以前の更新を済ませていない為に更新できない場合もある。そうなると、以前の更新プログラムを探し出し、それをダウンロードしてから、さらに直近の重要な更新プログラムをダウンロードしなければならない。ひどい時にはそういう手間に二日間ぐらいかかる場合もあるので、標準の設定で、イライラしながらも更新を甘んじて受けていくほうが良いのだが、何の修行なんだ? |