○…前回のこの欄で、クラシック音楽が大きな役割を果たしている映画についてその一端を述べた。もとより、邦画、洋画を問わずクラシック音楽がストーリーの主体となっている映画は数多い。それらすべてを見たわけではないので評価を下すのは無謀かも知れないが、私見でいえばその最高峰は1984年に制作された「アマデウス」であると思う。
ご覧になられた方も多いかも知れないが、簡単に内容を紹介する。天才作曲家である「ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト」の謎に満ちた死の原因を、当時実際に囁かれたという宮廷作曲家「サリエリ」による殺害説にそって物語は進む。ピーター・シェーファーによる舞台劇「アマデウス」の映画化であるためであろうか、豪華絢爛たる装飾、衣装にいろどられ、効果的に音楽が流れる。その音楽も素晴らしいが、映画では音楽に興味がない人もミステリー的な展開に魅入られる。努力の凡人サリエリと、破天荒な天才モーツアルトの関係が大きなポイントになっている。夭折したアマデウス・モーツアルトは、残された資料によれば実際に下品な人物だったともいわれる。しかし、その残された音楽の素晴らしさは言うまでもない。我々凡人にできるのは、その偉大な業績を聴けることを喜ぶだけである。
○…自宅パソコンの調子がおかしい。まだ2年ちょっとしかたっていないのに、修理に出さなくてはならなくなってしまい、腹立たしい思いをしている。以前使っていたパソコンは突然、起動しなくなってしまい、どうしても買い替えざるを得なくなって、同じメーカーの最新型に換えたのだが、このざまである。ちなみにこのパソコン、台湾製でも中国製でもなく国内メーカーのものである。それなりの性能で、比較的安いので、引き続き同じメーカーのものにしたのだが、どうやら失敗だったようだ。
最近、国内メーカーのパソコンは評価が低くなっている。台湾や中国などのメーカーの品質が高くなっていることもあって相対的に国内製パソコンの一部には品質には問題があるようだ。
もっともパソコンオタクはもともと国内メーカーのパソコンなんかさほど見向きもしなかった。余計なソフトが乗っていて、カスタマイズしにくいうえに価格が高い、と好まれなかった。その代わり、海外製には色々と問題があったのも事実だが、ある程度慣れてしまえば、台湾製・中国製パソコンはコストパフォーマンスの高いものだった。それが最近では、品質も向上しサポートも充実し、国内メーカーに遜色のないレベルとなった。だが、価格も遜色なくなってしまったのは、残念。
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