○…音楽と言えば、唱歌から始ってどのようなジャンルでも好きである。ミーハーだがクラシックについても多少は興味を持っている。そんな理由から、本誌今号のフォーラム「55周年」を読ませていただき、前橋汀子さんの演奏を是非聴いてみたいと思った。大阪公演の演目はベートーベンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲である。しかしお恥かしながらミーハーたる所以だが、生のオーケストラを体験したことがない。
実は、もう一つの趣味は映画である。5年以上前から、わがマンションの集会所で同好者約10名が集まり月2回、映画会を開催している。10名が持ち回りで推薦し、DVD上映する訳だが、会はすでに200回近くになっている。私も20回近く推薦した。その中で、私の推薦映画の特徴は音楽絡みが多いことだ。6〜7本はあっただろう。2009年の仏映画「オーケストラ」、2003年の中国映画「北京ヴァイオリン」も推薦した。ともに共通する点がある。映画のクライマックスにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が効果的に流れるのだ。ただ、「オーケストラ」は第一楽章だが、「北京ヴァイオリン」第三楽章であった。
両映画とも感動的であった。クラシック音楽がより身近に感じられる。素晴らしい演奏は生で聴くに越したことはないと思うが、映画で体験するのも一興かも知れない。
○…経済産業省は昨年来、「Connected Industries」と言い出しており、「今や省内は Connected 一色だ」との声も出ているほど、大流行りだ。本号の記事でも紹介した通り、概算要求でもConnected Industriesが第1の柱として掲げられている。
なんでこんなにConnectedが流行っているのかというと、インダストリー4.0やソサエティ5.0に対して、経済産業省商務情報課が「日本発のキーワードを」と一所懸命考えて導き出したのが「Connected」であり、それに一斉に省内が乗った形になっている、という話だ。
プラント業界では既にハネウェルが「Connected Plant」をテーマにキャンペーンを行ったりしていたので、むしろ「そういう所からパクったのかな?」と思っていたのだが、そういう訳でもないというので、まあ時流の中で考えれば、必然的に行きつく言葉なのかもしれない。
その内容としてはやはりIoT、AIの活用。しかもあらゆる分野が対象ということで「AIチップの開発」もエネルギー特会から金が出るというのは意外だった。
ところで先日、米キャタピラーで働いていたという人から、1990年代後半に「Connected Product」に挑戦していたという話を聞いた。当時はIoTがまだ不十分で失敗したというが、案外Connectedという概念の歴史は古いのかもしれない。
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