EnB 12号 目次
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■EYE
環境問題のツケは大きい

■REPORT
次世代石炭火力、実用化への正念場

■GLOBAL Business
・Vogtle原発、コスト上昇と工程遅延続く
・SonatrachとTechnipが和解
…SinopecとLinde、工業ガスでJV
…Petrofac、オマーンで10年間のEPCm契約
…Veolia、新スラッジ処理技術を開発

■TOPICS
ENAA、第37回功労者賞を決定

東芝とIRID、福島原発水中調査ロボ開発

■Projects News
…印West Coast製油所計画でJV設立へ
…Intim Perkasa、ナイジェリアで製油所計画
…EuroChemとChemChina、ロシアで石化PJ検討
…TransCanada、パイプライン拡張へ
…PDVSAとCNPC、南海製油所で合意
…Dangote、Lekki製油所でDuPoneの技術を導入
…AFW、豪CSGでMSA
…AFW、BPスペインのVDU改造でEPCm
…BASFとSinopec、プロピオン酸を増強
…CB&I、カザフスタンに技術供与
…CB&I、DuPontからエタン分解炉拡張PJ受注
…CowlitzメタノールPJ、CO2排出削減が必要
…Dodsal、アルジェリアで油ガス分離プラント
…Ineos、欧州で石化PJ
…Jacobs、Wapiti開発でガス処理など受注
…ミネソタ電力、7億ドルで天然ガス火力
…ネパール水力でCGCGがEPCF
…Nuberg、エジプトの苛性ソーダプラント受注
…Braskem、La PorteでPPプラント
…Shell、Geismarでアルコール増産
…Sibur、DOTPプラントを建設へ

■NEWS Flash
・MHPS、チュニジア向けGTCCを受注
・MHIEC、上海で世界最大の焼却炉受注
・JFEエンジ、フィリピン最大の浄水場更新を受注
・千代田化工、浮体式LNG発電プラントでAPI取得
…JBIC、Kalselteng2石炭火力でバイクレ
…横河電機、Siopec Engineeringとパートナー契約
…GE、秋田で風力タービン22基受注
…日立造船、中国で高速繊維濾過装置が採用
…NSENGI、愛知製鋼電子部品工場増築工事に着工
…MHI Vestas、9.5MW洋上風力発電設備を開発
…千代田化工、触媒工業協会技術賞
…IHI、相馬市で小規模電気事業会社設立

■Procurement
・日立産業制御、状況収集・可視化システム
・旭・デュポン、化学防護服初のJIS第三者認証取得
・大成建設、生産施設での室内環境の最適制御システム

■Environmental
・目黒清掃工場建替え、514億円でJFEエンジJVに
・福井市、新ごみ処理施設の基本構想を公表
・タクマ、太田市等からごみ処理施設整備・運営事業
・メタウォータ、秋田の広域汚泥資源化事業を受注

■Biomass
…栗田工業、廃棄物からバイオガス回収し電力等へ
…富山市、下水汚泥処理でメタンガス発電
…豊橋市、バイオマス利活用センターを公開
…関西電力、竹を燃料のバイオマス熱電併給に参画

■Data File
・2017年4月の環境装置・産業機械受注状況
・エンジニアリング業の2017年4月の動向

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial  詳細へ

EnB 12号 表紙

 

 

EDITORAL
編集後記

○…ゴルフなどを除いたほとんどのスポーツにおいて審判員の存在は極めて重要だ。勝利の行方を左右するがゆえにその判定は論議を呼ぶ。特に国の威信をかけていると思い込んでいる人が多いオリンピックでは、「疑惑の判定」と呼ばれるものが必ず出てくる。
 日本人が活躍することが多くなっている大リーグ(MLB)が面白い。最近では日本のプロ野球(NPB)より面白いと感じている。プレイヤーの技術的な巧拙だけではない。NPBより面白いと感じる大きな理由の一つに「チャレンジ」がある。審判員の判定に、ビデオ判定を要求できる権利がある。球場のあらゆる角度からビデオで録画できる装置があることから可能になっているシステムである。チャレンジの結果をみると、審判員が「よくぞ見ていた」と感心する場面と、その逆もまたある。
 この制度をMLBが取り入れたのは確かここ2〜3年のこと。このシステムにより、「誤審」は確実に減っている。では、ホームラン位しかビデオ判定を取り入れていないNPBも「チャレンジ」を採用すれば…となるが、球場にその装置を取り入れる費用が膨大になる。そうすれば、確実にゲームは面白くなると思われるが…。
 野球においても、「誤審」もゲームのうち、と割り切ってプレイするほかないのである。

○…「中立の立場」というと、相反するどちらの主張にも耳を傾け、冷静に判断を下せる、という印象があり、日本社会では好ましい姿とされる傾向がある。確かに、物事によってはこのような姿勢が好ましい場合もあるが、実際には多くの場合、自分が責任を取りたくないがために、単に「どっちつかず」の半端な姿勢に終始することになる。あるいは「興味が無い」ことに対して「中立」を表明することでその問題から距離を置きたい、という場合の隠れ蓑にもよく使われる。
 この程度の使われ方なら、苦笑いして、右から左に受け流せばよいことだが、世の中には笑ってやり過ごすわけにはいかないこともある。
 例えば学校でのいじめに対して「被害者にも落ち度はある」という評論を下すことは「中立」で済むだろうか?この言葉によって、被害生徒は突き放され、加害生徒を擁護することになる。これは中立ではない。加害側に加担する行為と言える。同じことは、性犯罪の被害者に対しても言えることだ。中立を装うことで、かえって加害側を擁護していることになるのだ。
 差別も同じ。警察は「中立」といってヘイト団体デモを守る。結果的にそれはヘイトを垂れ流す手伝いをしてしまっているのだ。中立という言葉は、時に問題を悪化させるので注意が必要だ。

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