○…恥かしながら、つい最近、個人情報のある程度の流出を経験した。自分だけは「振り込め詐欺」などには引っかからないと思っていたが、いまだ実害はないものの見事にその入り口に入り込んでしまったのだ。
おおよそ20年以上前には、町会の会員名簿に住所と電話番号など連絡先を明記した名簿が存在した。個人情報などどこ吹く風、町会役員としては便利なものだった。ところが、いつからかそういう名簿は極秘扱いされてしまった。高齢者を対象とする「オレオレ詐欺」などが出現したからである。「個人情報の保護に関する法律」は、2003年に公布され、2005年に全面施行された。情報化の急速な進展により、個人の権利利益の侵害の危険性が高まったことなどに対応した法整備だ。
しかし、その後の目を見張るほどの情報通信技術の発展や事業活動のグローバル化等の急速な環境変化により、個人情報保護法が制定された当初は想定されなかったようなパーソナルデータの利活用が可能となった。そこで2015年に改正個人情報保護法が公布された。全面施行は公布から2年以内である。
今回の経験から愚考するに、いくら法改正しようが悪用する輩はさらに工夫を重ねるだろう。ますます人が信用できなくなった。いやな世の中になったものだ。
○…ある日、いつものようにテキストデータを、オンラインストレージサービスに保存した。ところがこれを、別の端末で開いてみるとテキストデータには最新の状況が反映されておらず、要するに保存されていなかったのである。大慌てで、再度テキストを書き換えて、なんとか間に合わせることができたが、実に腹が立った。
原因は、最初に保存した端末にインストールしていたセキュリティ・ソフトと、オンラインストレージサービスアプリの相性の問題であった。その対処方法をウェブで検索して試してみたが、どうもうまくいかない。暫くはその端末ではストレージサービスが信用できない状況が続いていたが、これが誠に不便極まりない。結局、セキュリティソフトが障害にならないよう設定を変更定し、ストレージサービスアプリを一旦削除し再インストールすることで何とか復旧した。そのおかげで今、作成したテキストをオンラインで保存すると同時にバックアップをUSBメモリに保存するという、基本的な安全対策が身についてしまった。
さらに今は、セキュリティ上の問題から会社のサーバーを新サービスに変更したのだが、新しいサービスでのメールが、スマホのメールに反映されずに困っている。ネットの利便性は、苦労しなければ得られないものである(溜息)。 |