○…国民の選良たる代議士たちの不適切な発言、行動が最近やたらと目につく。中でも内閣を構成する大臣などの発言がひどい。何ぜなのか、何が問題なのか。識者が指摘するとおりつまるところ、適材適所に人材が登用されていないことが原因と考えざるを得ない。大臣に就任しても「付け焼刃」の知識さえあれば何とかなってしまう。バックに優秀な官僚が控えているから、何とかなってしまうことが問題なのかもしれない。言ってみれば、政治家は官僚の「パシリ」ともいえる。
問題発言をして非難されても、「なぁに、そのうち国民は忘れてしまう」と、ひたすら身をひそめていれば嵐が過ぎる。つまるところ、怒らない国民がばかにされているのだ。せんじ詰めればそういう選良を選んだ国民が悪いのかも知れない。
考えてみればこれは日本だけの問題だけではない。世界中いたるところのトップ、トップ候補者の発言の過激さが増している。何やらきな臭くなってきた世の行く末をあまり見たくない。
「付け焼刃」のように刀から派生した用語を使ってみた。どうも今の世のなか「反りが合わない」。「真打ち」が登場して、「単刀直入」に「一刀両断」して欲しいものだ。
○…宅配便の労働問題が注目を浴びている。ネット通販が急速に広がっているため、取り扱い貨物が増えているのに、人は集まらず、ろくに休憩も取れない。しかも配達しても不在が多く、結局再配達をしなければならない。結果的に長時間労働にならざるを得ず、人は辞めて行くが、集まらない。まるで絵に描いたような負の連鎖だ。正午から2時の配達時間指定を撤廃し、昼の休憩ができるようにするなど、企業側も対応策を出しており、改善が期待されている。
ところでこの問題に対して、某ニュース番組でアマゾンのサービス、とりわけ、年会費を払うと配送料が全て無料となるプライムや、注文したその日に届く当日配送を例にとり「消費者側も甘えている」という言葉が出たことがある。自分もアマゾンで買い物をするので、それらのサービスを知っているが「消費者が甘えている」というのはやはり違うだろう。当日必要なのに買い物に行けない人は必ず居る。体が辛く、重いものを運んでもらえるので助かるが、何回も買い物をすれば送料が膨らんで仕方がない。サービスが成立するのはそれを必要とする人が居るからだ。利用する側が悪いと一括りにして言うのは納得できない。厳しいことを言えば、何かを主張しているかのように勘違いしているだけではないか。
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