○…日本人の活躍がそれほど珍しくなくなったメジャーリーグベースボール(MLB)で今年から適用される大きなルール改定があった。「敬遠の省略化」である。四球投げなくとも、球審へ監督からサインを送るだけで打者を敬遠、歩かせることが出来るようになった。狙いは、試合のスピードアップである。しかし、2.6試合に1回しかない敬遠を対象にしているわけだから、それほど試合がスピードアップするとは思われない。逆に「試合が面白くなくなる」という意見も多い。日本のプロ野球でも、敬遠の球が暴投となってサヨナラ負けという試合もあったし、敬遠球を無理に打って得点を上げたというケースもある。どうやら日本では、「試合の醍醐味が減退する」という見方が多いような気がする。
実は、ソフトボールルールでは、敬遠の申告だけで打者を歩かせることができるのは数年前から実現している。このほか、ソフトボールでは捕手のテンポラリーランナー制度、投球の20秒ルール、打撃姿勢の10秒ルールとか試合進行の促進ルールが多くある。試合のスピードアップが試合を面白くするという配慮だろう。
今回のMLBの決定はかたや投手にとってはどうだろう。田中、ダルビッシュ、前田、岩隈など先発投手の負担は軽減するはずだ。どちらがいいか、一概に判断できない。
○…毎年、この時期に開催される、大規模なエネルギー関連の展示会を、今年も覗いてきた。風力や太陽光、水素、火力、スマートコミュニティと、実に幅広い内容であるので、全般に関心のある人にとっては、一度で色々な情報が入手できる機会となっている。
だが今年、さらに新しい分野まで手を広げてきた。こうなると、あまりにも幅が広すぎて、もう何処を見ればよいのか、なかなか焦点を絞り切れなくなってきた。
なので今回は「ココとココだけ見よう」と心に決めて会場に向かったのだが、この「ココとココ」は会場となったビッグサイトのの端と端であった。しかも、一方は東展示場を通り抜けた先で、一度外に出なくてはならない。そこから西展示場の一番上まで、ず〜っと移動しなければならないのである。
ところで展示会といえばちょっと歩いただけで、色々な資料が手に入る。そして歩けば歩くだけ、資料はずしんと肩に重くのしかかっていくのに耐えなければならない。その重たい資料をぶら下げながら、端から端まで歩いて移動しなければならないので、これはちょっとした苦行である。
あれだけ広いのだから「セグウェイとは言わないまでも、自転車ぐらい貸し出ししたっていいじゃないか」とボヤキながら、この道行きをなんとか乗り越えて行ったのである。
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