EnB 22号 目次
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■EYE詳細へ
一筋縄ではいかないアメリカ

■GLOBAL Business
・仏Axens、仏Heurteyを買収へ
・ÅF、スペインの太陽光エンジ会社を買収
・PraxairとLinde、合併協議を再開
・SABIC、次世代PP生産でパイロット設備
・Rockwell、科学技術に1,200万ドル投資

■TOPICS
高速増殖炉、開発再開へ 「もんじゅ」廃炉に含み

共有化進むプラントIT

電気計測器、今年度2.2%増

■REPORT
電力システム改革とプラントビジネス 第6回
東京電力PGのIoT実証の持つ意味
エンコアード マーケティング本部長/ジャーナリスト 本橋恵一

■Projects News
…アブダビ、Borouge4推進へ
…Aramco/Shell/ADNOC、インドの貯蔵施設
…ベトナム石油・石化精製PJが中止か?
…AFW、ITERの最適化検討を受注
…Jacobs、Saudi AramcoとGESサービス契約
…Jacobs、PDHプラントのFS業務を受注
…Jacobs、Shellからプラットフォーム受注
…Dresser、メキシコにコンプレッサー
…Schlumberger、イランとMOU
…イランで世界最大のメタノール計画
…Total、コートジボワールでLNGターミナル
…Keppel、中国に廃棄物発電技術を供与
…Linde、イランのプロジェクトに関心
…Ma'aden、第3リン酸肥料プラント建設へ
…MAN D&T、イラン石油ガス向けに受注
…MOL、スチームクラッカーに5億ドル
…Ormat、ネバダ州の地熱発電を受注
…TransCanada、ガス輸送PJで先住民と合意
…Sasol、新規投資計画発表
…Sempra、Port Arthur LNGで認可申請
…ナイジェリアでメタノール計画
…SNC-Lavalin、チリで硫酸プラント受注

■NEWS Flash
・日揮、アルジェリアのガス昇圧増設PJを受注
・三菱重工、ExxonMobilからPEプラント受注
・住友商事、タイEGAT向けに大型変電所受注
・MHPS、勿来・広野のIGCCプラントを受注
・日揮、住友化学向けメチオニンプラント受注
・NSENGI、印JSWDolvi製鉄所高炉改修を竣工
…HITZ、タイで今期2基目のごみ焼却発電設備受注
…NSENGI、中国でCDQ受注50基を達成
…タクマ、2MW級バイオマス発電を連続受注
…東芝、府中に水素エネルギー利活用センター
…NAC、米国で56基のキャスクシステムを設置
…日立製作所、スロベニアでスマートグリッド
…三井住友建設、ベトナムの都市鉄道工事に着工

■Procurement
・富士電機、IEC準拠の145 kVガス絶縁開閉装置
・ニクニ、液封式真空ポンプの新製品ZV
・オムロン、高圧受電設備用保護継電器の機能アップ

■Environmental
・鴻巣行田北本組合、環境影響評価書の縦覧開始
・神戸市、固形燃料バイオコークス製造の実証試験
・JFEエンジ、ボイラークリーニングラインナップ拡充 

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 22号 表紙

 

EYE
●一筋縄ではいかないアメリカ

 「北米は労働組合の力が強くてリスクが高い。だから市場として出て行けない」。かつて、イタリアの製鉄機械メーカーであるダニエリがそう言ったという話をつい先日聞いた。かつて、色々な国で安値受注を繰り返していた企業でも米国のリスクに恐れを抱いていた、という事に「あのダニエリが!?」と新鮮に驚いた。(米国は)もともと力のあるエンジニアリング会社が存在しているうえ、さほどプラントプロジェクトも多くなく、さらには「あのダニエリ」すら恐れる労務上のリスクがある。それが数年前のアメリカという国だった。
(中略)
 日本企業は現地のコントラクターに任せることでリスク回避は図っているものの、問題が発生すれば、やはりコンソーシアムやJVパートーナーとしては応分の損失を引き受けなければならない。
 最近では、プロジェクトサイトの地盤問題や、ハリケーン被害による損失も発生しており、やはりすんなりとプロジェクトを遂行させてはくれない市場だ、という印象が強まっている。このうえ、トランプ大統領政権ではどうなるか。国内産業保護のためTPPをも破棄する彼が、日本のエンジニアリング会社が自国の同産業を圧迫している、と言い出すこともあるかも知れない。アメリカという国は、やはり一筋縄ではいかない国だ。

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EDITORAL
●編集後記

○…我々はランキングが好きである。かく言う私もいろいろなもランキングが気になる。特に日本人は国際比較が好きだと言われている。ランキングの上位になれば一安心、下位になればなるほどがっかりして、何故なのか思い悩む。「もしかしてこの統計はおかしいのではないか」とか、「そもそも設問がおかしい」とか難癖をつけてみたくなる。それでも、一定の指標として納得せざるを得ない。
 OECDが72の国・地域が参加した2015年に実施した国際的な学習到達度調査を公表した。15歳を対象として、「読解力」「科学的応用力」「数学的応用力」の三分野を調査した。日本は「読解力」が4位から8位に下がったものの、「科学的応用力」が前回12年の4位から2位に、「数学的応用力」は7位から5位に、いずれも上昇した。文部科学省は学習指導要領を改定して教える内容を増やし、全国学力テストを実施するなど「脱ゆとり」施策を推進。「学力回復傾向は、これらの成果」としているという。
 ただ、「読解力」の低下は気になる。読解力とはその文章の言わんとすることは何かを把握しなければならないはず。それは文章のみならず相手の発する言葉の内容を理解することにも通ずる。最近、相手の言わんとすることを理解しているのかどうか不明だが、まともに答えない、はぐらかす政治家を目にする。読解力不足とも思えないが。

○…携帯のキャリアを変えた。携帯電話を持ち始めてからこれまで、キャリアの方が勝手に変わることばかりだったが、今回初めて自分の意志でキャリアを変えることにした。
 変えた理由の一つは、携帯キャリア側が、長期間キャリア変えないユーザーに対するサービスが不十分であること。乗り換えユーザーに対しては、月々の価格を安くするサービスがあるが、長期間ユーザーに対してはせいぜいポイント還元ぐらいのサービスしかなく、「替えない」というインセンティブは極めて乏しいのである。
 もう一つはやはり価格の高さ。主要3社はネットワークを持っており、その維持コストもあるのかもしれないが、大手のネットワークを借りて営業する格安MVNOの安さは魅力的だ。実際、MVNOに替えるだけで月々の携帯料金は半額から3分の1程度となる。しかも現在はSIMフリー対応が義務付けられており、乗り換え安くなっている。ただ、今回はキャリア固定の携帯なので、SIMフリー化には至ってはいないが、本体代金は実質ゼロ円なので、そのうち適当なSIMフリー携帯を買って、2年後には別のMVNOへの乗り換えをする。ついでに家のネット業者も変え、電力会社も乗り変えようかと狙っている。自由化バンザイである。

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