EnB 20号 目次
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■EYE詳細へ
顧客を納得させるバリュー

■REPORT
立ち上がるプラントIoT

■GLOBAL Business
・GE、油ガスおよび水事業を再編へ
・Schlumberger、アブダビに新ラボ開設
・McDermott、サウジアラビアに新オフィス
…SNC-Lavalin、Q3決算で利益悪化

■TOPICS
Hitz、HiSISシステムを実証に成功

ティッシュエンジ市場急拡大へ

■Projects News
…南アで2基の石炭火力を認可
…AltaGas、プロパン抽出ユニット建設でFID
…クウェートとバーレーンが共同でアロマPJ
…Total、イランで20億ドル石化PJにサイン
…イランNIOC、サウスパース開発でMaerskとネゴ
…インド肥料計画でJV設立へ
…Aramco、非石油PJのPMでショートリスト
…Arkema、中国のPVDFを25%増強へ
…吉林Connell化学、ハネウェルのMTO技術採用
…EcoPhos、エジプトのDCPでJV
…ABB、中国南方電網からUHVDC受注
…Air Products、韓国で工業ガスプラント
…Aker、BPとサブシー契約
…AkzoNobel、天津に有機過酸化物プラント
…AFW、エジプトで蒸気改質ヒーター受注
…Braskem、La PorteのPPでユニポール技術
…テキサス州、HFO1234yf計画を認可
…Shell-CNOOCの石化計画が認可
…エジプト、LNG船96隻の入札を告知
…Fluor、Sasolから空気分離ユニット受注
…GE、ブラジルでGTCC受注
…現代建設、AramcoからUthmaniyahプラント受注
…インドで水力発電3件が優先
…RosneftとBP、シベリアでの探鉱でJV設立
…KBR、Dyno Nobelアンモニア設備を完成

■NEWS Flash
・MHPS、バングラデシュでGT受注
・横河、Soteicaを買収し英KBCに統合
・IHI、ストリップキャスター撤退−構造改革を推進
・日揮、米プロジェクトで業績悪化
・東芝、超臨界CO2サイクルタービンを出荷
・日機輸、2016年版PCI/LFを作成
…東芝、中国で水力発電受注
…BWSCがバイオマス発電事業投資を拡大
…日立GEの英国向けABWR規制課題の審査が完了
…MHPS、ハノイに駐在事務所
…JFEエンジ、J&Mの工場を再拡張
…横河電機、米国にアーキテクチャ開発室
…日立製作、水素活用の出力変動制御で可能性調査
…Hitz、エイチアンドエフを完全子会社化

■Procurement
・東芝キャリア、導入費用逓減のヒートポンプ
・横河ソリューション、設備異常予兆監視
・三菱電機、音声入力可能な保守点検作業支援技術

■Environmental
・立川市、新清掃工場はDBO、ストーカ式を採用
・名古屋市、下水汚泥固形燃料化をメタウォーターGに
・福岡県、下水汚泥固形燃料化を電発・月島・三笠Gに
・上伊那広域連合、新ごみ処理施設を起工

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■エンジニアリングダイジェスト

■データファイル

■Editorial 詳細へ

EnB 20号 表紙

 

EYE
●顧客を納得させるバリュー

 三菱重工業は大型客船からの撤退を決め、IHIも海洋構造物事業を再検討することになりそうだ。いずれも大型案件での損失発生が引き金となったもので、状況から見ると英断とも言えるが、高付加価値化戦略が目論見通りうまくいかなかったという面は否めない。
(中略)
 海洋関連では日本だけでなく、韓国も痛い目に合っている。海洋構造物での発注の在り方にも問題はあるとは思うが、欧州に比べて、海洋構造物事業の付加価値があまり高くない。歴史的に日本や韓国の造船業のバリューを低く見ているのかも知れない。これまで価格競争を繰り返してきた世界だが、そろそろ「安い」という以外で顧客を説得できる、より付加価値の高いバリューの提案が必須となってきているのかもしれない。

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EDITORAL
●編集後記

○…音痴もかえりみず地元のコーラスグループに所属している。コーラスグループといっても皆で好きな曲を勝手に選んで歌っている。発足後10年間、外部で歌った経験はない。ところが、ここにきて地元社会福祉協議会主催の敬老会で歌わざるを得ない羽目になった。司会を任されたので、歌う曲の成り立ち、背景などを調べた。結局、持ち時間がなかったので聴衆には披露しなかった。
 そのうちの一つが有名な「埴生の宿」である。映画「ビルマの竪琴」などにも登場する歌としてよく知られている。イングランド民謡ではあるが、日本でも古くから謳われてきたようだ。調べてみると、邦訳した「里見義(ただし)」は何と、幕末の福岡藩士であったらしい。明治時代になって文部省に音楽取調掛として採用されて作詞したという。明治22年の中等唱歌集に収載されている。
 ところが、驚くことに原題「Home! Sweet Home!」が本邦で初演されたのは黒船の来航時だったらしい。嘉永7年(1854)年、日米和親条約が締結されると、その批准のため、ペリー提督は参謀長に軍艦2隻を率いて本国へ先発させた。その送別の際に演奏されたのがこの『埴生の宿』だったという。イングランド民謡ではあるが原曲は米国人が作詞している。故郷を思う気持ちはいずこも変らない。

○…「世界に誇る事故」という言葉が某SNSサイトで回ってきたので驚いた。博多駅前の陥没事故に関する話である。
 件の言葉は、陥没事故で怪我人も出なかった事に対する自画自賛として呟かれたものだ。事故を受けて「日本も中国並み」という発言に対するものだが、いくらなんでも酷すぎる。
 確かに今回、陥没が起きる前の予兆で、道路封鎖などを行ったことで怪我人はゼロであった。しかし問題はこれが同工事で3回目の陥没事故の発生であるということ。怪我人をゼロに抑えたのは、奇跡でも危機管理が出来ていたからでもなく、単に陥没事故が頻発していたため、対応に慣れてしまっていた、という事の方が考えやすい。そしてこれは大きな問題であることを失念している。
 そもそも工事でこのような大きな事故が起きてはいけないというのが前提にないのが困る。しかも3回目ともなれば、工事管理がどうなっているのか、と厳しく批判されてしかるべきだ。
 どんな工事でも、無災害をまず目指すべきものであり、いくら大事故で怪我人がゼロであったとしても、繰り返し陥没事故を起こしている案件に対して「世界に誇る」という感覚がでてくることは、認識として完全に狂っているとしか言いようがない。

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