EnB 15号 目次
詳細 のマークがついているものは記事の内容がご覧になれます。

 

■EYE詳細へ
米原発維持はコストが課題

■REPORT
政治的リスク露呈した英国原発

■GLOBAL Business
・GEとL&T、サブシー機器生産でMOU
…印NHPC、BHELと海外水力発電でMOU
・Linde、Paraxairと合併交渉
・LindeとBASF、石炭火力CO2回収で実証成功
・ExxonMobil等、化学品製造の省エネ技術開発
・Coors Tek等、低CO2のGTL技術開発

■TOPICS
第1四半期受注は減少傾向-プラント業界1Q受注実績

日本財団、海洋開発人材育成を支援

■Projects News
…Aker、出光から油ガス田エンジサービス受注
…アルバータ州、サワーガスプラント建設を認可
…PetrofacとTR、アラムコからPJ受注
…Bechtel、Breumont製油所近代化を受注
…加KCRPで連邦政府が環境認可へ
…HoneywellとExxonMobil、中国にライセンス
…インドで硝酸プラント
…Emarson、Totalと10年間の契約
…ENOC、コンデンセート処理設備を拡張へ
…印Essar Oil、Vadinar製油所を改良へ
…First Solar、トルコから160MW太陽光発電受注
…Gazprom Neft、RusTechnipにCDUを発注
…GE、バングラGhorashal発電をリパワリング
…現代重工、ITER向けに機器受注
…Siemens、クウェートで変電設備受注
…イラン、石化、石油でPJ推進
…Jacobs、バイオ医薬プラント受注
…KBR、HFO-1234yf製造プラントを受注
…Lyondell Basell、HDPEプラント建設へ
…MENA地域のLNG輸入設備で100億ドル
…ノースダコタ製油所でエンジ業務発注
…テンギスオイル拡張計画でEPC発注
…100億ドルのDuqm工業地区開発に着手
…Orpic、フレアガス回収システムで入札
…インドネシア製油所改良でAramcoが撤退か
…SABICとExxonMobil、米湾岸で石化PJ検討
…Shell〜PTT、米エチレン計画でFID

■NEWS Flash
・アジア向け医薬品プラントが活発化
・MHPS、中国/台湾向けに発電設備受注
・商社、燃料電池で北米企業と相次ぎ提携
・東芝、ジブチ地熱開発公社とMOU
・東芝、国内で純水素FCとメガソーラー受注
・JFEエンジ、トマト栽培施設を一括受注
…東芝プラント、タイでバイオマス発電受注
…三井造船、低濃度PCB無害化施設を受注
…東芝、インド国産STGを出荷
…東芝、清掃工場向けCO2分離回収プラントを完成
…MHPS、横浜で集光型太陽熱発電実証試験を開始
…大林組初のバイオマス発電所に着工
…荏原製作所、サウジにポンプ会社設立
…GEと日立、カナダ原子力会社を売却
…Hitz、ごみ焼却炉の酸性ガスを効率的に除去

■Procurement
・横河電機、機器の調整・設定・管理ソフトウエア
・IHI・大陽日酸、送電ケーブル向けターボ回転機
・三菱重工、防爆対応の遠隔操縦式の移動ロボット

■Environmental
・西松建設、乾式メタン発酵技術を確立
・浜松市、新清掃工場整備にPFI導入を検討
・環境省、廃棄物発電ネットワーク化の可能性探る

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 15号 表紙

 

EYE
●米原発維持はコストが課題

 米国で最近、原子力発電の早期閉鎖が相次いでいる。特に2010年以後は経済性の悪化を理由に、閉鎖決定が続いている。原子力発電の経年化で運営コストが上昇しているのに対して、電力自由化により卸電力価格が低下していること、さらに米国特有の背景として、ガス価格が安いため、相対的に原子力発電の経済性が悪化している。
 その一方で、近年大きく伸びているのが再生可能エネルギーであるが、米国でも政策補助があることで大きく伸びている。原子力発電には、政策的補助があまりなく、市場評価も低い。特に直近で早期閉鎖が決定された原子力発電は、カーボンクレジットが認められる見込みがない、というのが直接の要因。特に閉鎖の可能性の高い原子力発電が多くあるのが、イリノイ州とニューヨーク州で、いずれも原子力発電への政策的措置が通過する見通しが立っていなかった。その後ニューヨーク州ではクリーンエネルギー基準を承認し既設原発への補助金プログラムが成立。新たな早期閉鎖は避けられそうだが、その補助金によって、来年4月以後の2年間で3つの原子力発電所で合計9.65億ドル以上の追加利益となるということで、それなりの負担が発生する。
 原子力事業者は、再生可能エネルギーと同様に原子力発電も低炭素電源であるから、その意味で政策的補助が認められるべきだ、と主張している。確かに低炭素電源ではあるのだから、説得力がない訳ではない。しかし、出力が大きく、かつ稼働率が高い原子力発電で、再生可能エネルギーと同水準の補助を行うと、原発への投入資金はとても大きくなる。
 例えばイリノイ州では再エネが総発電量の5%ちょっとであるのに対し、原子力は50%近い水準である。とても同レベルの補助ができるものではない。原子力からの電力を一定程度購入することを義務付けるRPSも検討されているが、それでも売電価格は安くなければならない。したがって、原子力を維持するには、コスト低減を強力に進めていかなくてはならないということになるが、コスト削減余地はどれだけあるのか、疑問だ。

最新号目次へ

 

EDITORAL
●編集後記

○…少子化による生徒数の減少で、学校統合の動きが止まらない。私の居住する周辺自治体でも、生徒数が減少して部活動が停滞気味であるばかりか、学校そのものが統合されるケースが散見される。にもかかわらず、学校での不祥事は減らないように思える。
 「学校教育の多くの問題は閉鎖性にある。文科省や各都道府県や市町村の教育委員会など同じ流れで指揮命令系統がある限り、不祥事は相互に隠蔽しようとする。学校にも外部監査のような仕組みを導入すべきと考えます」という主張を読んだ。そこでは、「さらに部活動は、部活動の専門の教員を採用してもよいかもしれません。指導したい、という教師の意向は尊重すべきですが、専門家でもない教員が、部活動の指導に当たる、というのがそもそも問題あると考えます」と述べている。
 スポーツでも指導者が大事なのは、言うまでもない。個人的にあるスポーツ関連の部活動に関わっている。関わっているといっても外部からの関わりで、客観的な立場で多くの学校を見てきた。専門家が部活動の指導に当たるべきという意見には大賛成である。
 そこでの印象を言えば、あまりにも当を得ない指摘で生徒を叱り飛ばし、長時間文句を垂れ流す教員のなんと多いことか。生徒が意欲を無くすのは当たり前だ。

○…オリンピックで必ずチェックしたい種目は柔道でも水泳でもレスリングでもなく、ウェイトリフティングだ。ウェイトリフティングは、単純で1回の試技の時間が短く、しかも見てる方も力が入るというのが魅力だ。しかも下手をすれば骨折などの大怪我を免れないというスリルもある。
 また人気スポーツはオリンピック以外でも見ることが出来るが、ウェイトリフティングを見られるのは、ほぼオリンピックに限られている。
 他にもヨットやカヌー、アーチェリーや馬術なども普段はテレビで見ることはできず、オリンピック限定だ。そういう競技を見ることができるのがオリンピックの楽しみ方の一つであるのは間違いない。
 ところで、リオデジャネイロではウェイトリフティング女子で日本の三宅選手が銅メダルを取った試合は見ることができたが、男子の方は放送されたのかどうかすらわからない。あまり熱心にスポーツを見る方ではないので、見逃しただけかも知れないが、テレビは自国選手のメダルが期待される種目だけに集中して放映しているので、おそらくダイジェストで扱った程度ではないだろうか。
 その男子ウェイトリフティングでは今回、合計で473kgを持ちあげるという世界新記録が出た。メダル期待の種目ばかり取り上げず、こういうのも見せて欲しかった。

最新号目次へ

Copyright (C) 2002 ENGINEERING JOURNAL CO,.LTD. All Rights Reserved.