○…東京都知事選挙が終わった。都民ではない身としては少しばかり冷めた目でみていたが、「なるほど」という結果であった。もしかすると、今回の都知事選が「政界再編のきっかけになるかも」と思う次第だが、政治の話にはあまり立ち入らないようにしよう。
都知事選の結果より、驚いたことがある。「相模原殺傷事件」である。19人もの人を殺したこの犯罪者は、「障害者を安楽死させることは、正義の行為だ」という認識があったように伝えられている。だからこそ、いささかの良心のやましさや、躊躇などをも感ぜず、多くの人間を淡々と殺す行為ができたのであろう。
こうした考えを持つに至った背景については心理学者などの専門家にまかせるとして、素人考えながら何点か思ったことがある。
この犯罪者は「重度障害者などは世の中に無用の人間である」と思っていたに違いない。事実、そのようなことを普段から高言していたようだ。とすると、さしずめ「老人なども社会では無用である」という考えに結びつく。われわれのような金のない老人は無用の人間であり、すみやかにこの世から消えるべきだとも受け取れる。そういえば、無用な老人は早く死んでもらいたいというようなことを述べた政治家がいたような気がするが…。
○…日本での配信前から、何かと批判を浴びていたポケモンGoが日本でもついに配信された。正直「ただでさえ歩きスマホが問題になっているのに、それを助長するようなアプリを配信するのは如何なものか?」と思っていたが、配信されたその日にインストールしている自分がそこに居た。
いわゆる「ポケモン世代」ではないのだが、初期のゲームはやってみたこともあり、アニメも当初は多少見ていて、そのキャラクターの魅力は十分知っているので、久しぶりのポケモンゲームのアプリが無料で配信されるとなると、やっぱり体験せざるを得ない。で、実際にやってみるとこのアプリ、歩きスマホをしなくても出来るような設定にはなっている。そもそも、放っておいてもポケモンが出たらバイブで知らせてくれるので、その時に立ち止まって、ポケモンを捕獲すれば良い。実際の地図に沿ってポケストップが設定されているので、次のポケストップの位置を確認してから歩けばマナー違反にはならない。
実際の背景の中にポケモンが出現する様も面白い。また実在する場所の写真がポケストップの目印になっているので、「こんなものがあったのか」と地域を再発見することにも繋がったりする。マナーさえ守ってれば面白いゲームだが、飽きられるのも早そうではある。 |