EnB 4号 目次
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リスク管理の見直しを

■REPORT
案件の採算性の悪化が顕著に-プラント業界の第3四半期決算

■GLOBAL Business
・AkerとTotal、サブシー技術開発で協業
・GE、ロシアで1億ドルを調達へ
…GE、イランの石油・ガスでの事業機会狙う
…Vinci、J&PRichardsonを買収
…ポスコ建設社長に大宇出身者
…オマーン石油、4部門に事業再構築

■TOPICS
米TVA、AP1000をキャンセル-SMR志向強める米原発市場

2015年産機受注は4.9%減少-産機工統計、プラントは約7割減

■Projects News
…ABB、バイオ製品工場向け電気システム受注
…Aker、北海油田開発で概念スタディ
…Axens、恒力石化のPXに技術供与
…タイBPPC、AxensのCCRプロセスを採用
…BP、Khazzanガス田開発第二期でHOA
…Clariant、Yanbuマスターバッチプラント着工
…カナダで砂糖製造プラント
…GE Oil&Gas、Diamond Offshoreとサービス契約
…GE Oil&Gas、StatoilとサブシーPJでサービス契約
…Fluor、カナダでガスプラント
…イラン、6カ国で製油所保有目指す
…KNPC、CFPJで100億ドル調達へ
…Fluor、BASF、Sunoco、Lyondellから受注
…Linde、Borougeの石化プラント受注
…三井物産、BioAmberとのJVに増資
…インドで世界最大の製油所建設計画
…Orpic、Punji Lloydにパイプライン工事発注
…オマーンPDO、硫黄回収設備を投資
…UAE、IGD-E計画で入札実施
…Aramco、Jazanのガス検知技術を発注
…Shell、アルファオレフィンを着工
…Tecnimont、イランで10億ユーロの契約
…Tecnimont、SOCARのプラント受注
…Technip、メキシコ湾岸でサブシー契約
…Technip、Statoilからランプサム契約2件
…日立とSiemens、イラン石化向け発電所建設再開交渉

■NEWS Flash
・ウランバートル4火力改修PJで日本勢受注
・住商〜IHI、モザンビークでGTCC受注
・千代田テクノ、再生医療で業務提携
・IHI、新社長が資・エネ・環境事業を管掌
・三井造船、グループ2025ビジョンを策定
・日揮、J-SYSを富士通に譲渡
…川崎重工、中国でCKKシステム4機連続受注
…荏原製作所、中国向けにターボ冷凍機受注
…横河電機、タイSPP向け制御システム受注へ
…川崎重工、能代火力3号向け灰処理設備受注
…川崎重工、須賀川ごみ焼却発電建設・運営を受注
…神鋼環境、山形のガス化溶融炉受注
…IHI、七ツ島でバイオマス発電事業
…JFEエンジ、水道スマートメータを神奈川県と実証
…東芝、B-DASHプロジェクトの検証を開始
…Hitz、全固体リチウムイオン二次電池開発

■Procurement
・三菱電機、蓄電池の性能オンライン診断技術
・日立造船、ごみ焼却プラント排ガス水銀除去システム
・JFEエンジ、防爆エリアで利用可能なスマートフォン

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 4号 表紙

 

EYE
●リスク管理の見直しを

 複数の企業で案件の損失に伴う、通期業績の下方修正が続いている。プラント市場が停滞に向かうとき、必ずといって良いほど、こういう現象が起こってくるものではあるが、何度もこうした聞かせられると、歯がゆい思いをする。
 プラントやインフラプロジェクトには、失敗が付き物とはいえ、その損失額が業績に大きな影響を及ぼすようになると、そうも言っていられない。しかも、プロジェクトの損失は何故か、同一の会社の複数の案件で、同時期に発生することが多い。さらに、今年度では、複数企業で同時に、同様の内容の案件で損失の発生が報告されるという事態に陥っている。「ものづくり」やプロジェクトマネジメントを自慢してきた、日本のプラント関連業界に何が起こっているのか。
(以下略)

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EDITORAL
●編集後記

○…最近、国会議員・閣僚の発言、行動が何やらおかしい。一般国民からすると、やはり国会議員といえばそれなりの「識見・矜持」を持った人たちであると考える。ところが、現在はおよそそのような資質を持った人とはかけ離れた存在であると思わざるを得ない状況にある。しかし、彼等を選んだ国民にその責任はあるのだろう。
 最近問題になった発言で最も驚いたのは、某議員の「日本がアメリカの51番目の州に」というものだ。マスコミが大きく取り上げたのは発言の後段にある、アメリカでは「黒人の奴隷が、大統領になっている」というものだ。多くの論調は、それを差別的な発言だと問題にしたが、発言内容をみると多分、「ダイナミックな変革」という論調で言ったのだろうと推察する。ただ、言葉と云うものは、ある部分を切り取られて、独り歩きしてしまうものなのだから、有権者の負託を受けた国会議員には、それなりの代表としての矜持や教養も課された責務でもある。
 それよりも驚愕したのは、「日本がアメリカの51番目の州になるということについて憲法上の問題があるのか」と発言したくだりである。黒人も大統領になれるのであるから日本(州)の人もなれるはずだと言うのである。そのような議論が、参議院憲法調査会という場においてなされていることに驚くとともに、脱力する。

○…昔「ジャイアント・ロボ」や「スーパージェッター」などに登場した、腕時計型の通信機器に心をときめかせていたが、Appleなど各社がスマートウォッチを商品化したことで、子供の頃の夢がまた一つ現実に近づいた。そういえばSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出ていた浮上式のホバー・ボートや、自動で靴ひもを締めてくれるスニーカーも開発されているという。子供の頃からのSFファンの心をくすぐる話が最近は多くなってきた。
 宇宙開発関連のSFの定番といえば、地上から宇宙まで登っていく「軌道エレベータ」。そして「宇宙太陽光発電」も良く登場する。先般発行された、三菱電機の技報には、その宇宙太陽光発電に関する技術開発野甫国が出ていた。それによると、マイクロ波精密ビーム制御技術研究開発に参加、送電部とビーム方向制御部を開発。屋外での55m離れた場所に340Wの直流電力の送電に成功したという。これにより宇宙太陽光発電マイクロ波送電技術の実現性が実証されたとしている。これは中々に凄いことだ。宇宙では変動無く太陽光が届いていて、しかも直達光比率が100%で発電効率が高い。まさにSFの世界で言う「無尽蔵のエネルギー」だ。これを利用できるなら温暖化ガス問題も吹っ飛ぶかもしれない。
 ワクワクが止まらない。

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