EnB 3号 目次
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■EYE詳細へ
「保守的」は褒め言葉じゃない

■REPORT
地域経済の要となる木質バイオマス

■GLOBAL Business
・GE Oil & Gas、デジタル事業を創設
…GE Oil & Gas、技術開発イニシアティブを発表
・Siemens、CD-adapcoを買収
・LindeとUnivation、新PEプロセスで協業
・Craig、中東オフィスを開設
・ExxonMobil、REGとバイオディーゼルで協業へ

■TOPICS
“市場性”高まるイラン

日機輸、海外子会社成約実績を調査

■Projects News
…Lindeと三井化学、イランで石化計画
…POSCO、イランPKPにファイネックス工法を輸出
…千代化、Bandar Abbas製油所改修FSでMOU
…日揮、ミャンマー新空港建設で基本合意
…Aker、StatoilからFPSO概念設計業務受注
…Aker、英国北海向けECサービスで合意
…加Alberta州、石化多様化プログラムを発表
…MHPS、SaudiAramcoと長期サービス契約
…Aramco、オフショア設備のEPCでMOU
…Woodside、FMCにサブシー機器を発注
…Chemours、テキサスで冷媒製造プラント建設へ
…Clough、イクシスPJで2件目の業務受注
…CNPC、Yamal LNGで20のエンジパッケージ受注
…Emarson、Tahrir石化PJ向けにシステム受注
…カリフォルニアで上下水整備計画
…GE Oil&Gas、オマーンから7億ドルの受注
…GE、イラクで電力増強契約
…GPG、Fujairahターミナル拡張計画
…Topsoe、イランのメタノールに触媒技術
…カリフォルニア高速鉄道、長期化へ
…Jacobs、Balticガス処理でスタディ業務
…Punj Lloyd、トルコのガスパイプライン受注
…LG化学、カザフスタンの石化計画をキャンセル
…Linde、ロシアでガス処理設備受注
…Tecnimont、アゼルバイジャンでPEプラント
…Thyssenkrupp、米国の肥料プラント受注

■NEWS Flash
・日揮、バーレーンでガス処理プラント受注
・三菱商事、豪州の都市交通で優先権
・Primetals、中国・ウクライナ向け設備受注
・日立製作所、中国向けで医薬品製造管理システム受注
・日本製鋼、ブラジルで風力発電用鍛造事業
・エンコアード、日本での営業を開始
…日立製作、国内最大級の上下水道事業を受託
…三菱商事、英国水事業に参画
…日立GE、英国原発の調達説明会開催
…NSENGI、J-オイルミルズ向けオンサイト供給開始
…Hitz、第2雄物川風力の運転を開始
…三井造船、FPSO傭船事業で組織
…三井造船、バンコク子会社の営業開始
…IHI、グループの産機事業を統合へ

■Procurement
・横河ソリューション、アフターサービス基幹業務P
・JFEエンジ、廃棄物焼却排ガスの水銀除去システム
・三菱電機、高性能センサーデータベース

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 3号 表紙

 

EYE
●「保守的」は褒め言葉じゃない

 ここのところ相次いで「日本は保守的だ」という言葉を外国人から聞くことになった。もちろん、決して褒めてはいない。むしろやんわりと貶しているのである。言えるものなら、もっと厳しい言い方になるだろう「臆病だ」と。
 今、日本が置かれている経済社会状況は、大きく変化しようとしている。しかし当の日本企業がその変化に積極的に対応していないように、海外からは見えるらしい。それで、日本に来る機会があれば、「日本は保守的だ」と発言することになるようだ。
 例えば電力自由化。これほどの大きなインフラ事業分野での改革は、最近では日本だけである。欧米は既に自由化は実施されており、その成果もちゃんと出ている。それに対して日本の電力自由化が遅すぎるという意見もある。確かに遅い。しかし今回聞いた話は、自由化の時期に関するものではなかった。その制度設計に対するものであった。技術は日々進展するというのは、世の常識だが、日本の電力自由化市場の制度設計はどうやら、古い技術をベースに行われてるらしい。しかも(日本人らしく)緻密な設計で進んできてしまっているので、最新の技術を取り込むことが難しくなっている面があるという。海外から新しい技術が紹介されても、保守的な日本で受け入れられるのだろうか。
 もう一つはイラン関連。既に制裁解除で各国が資源プロジェクトに参入すべく活発に動いているのに、日本の動きはとても遅く見えるようだ。イラン市場におけるリスクが大きく引き下げられているのにかかわらず、リスクに怯える日本企業への苛立ちが肌で感じられた。
 しかしただリスクに怯えて損をするだけならまだいい。少なからず日本では、リスクに怯えるあまり、目前のあるリスクを無視するという行動を企業がとることがある。
その結果は最悪で、大事故を引き起こすこととなる。保守的であるということは、時に危険を呼び込むことでもある。

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EDITORAL
●編集後記

○…2016年の「立春」は2月4日から2月18日までだ。中学生の頃だったか、どうにも理解できなかったことの一つに「新春…」と書いてある年賀状があったことである。正月と春というイメージが重ならず、首をかしげたことがある。2016年の中国の旧正月(春節)は、2月8日からである。日本でも明治初期までは旧暦で、年によって異なるが大体、旧正月はこの近辺であったろうから、「新しい春を祝う」といっても違和感がなかったのに違いない。
 ところで二十四節気の1つで季節をあらわす言葉「立春」は、暦の上のことであり、いまやそんなことを気にする人は少ないだろう。若い人にとっては立春と言われても実際の気候と感覚が大いに違うので首を傾げるはずだ。
 そいういえば、西行の有名な歌に「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」がある。「した」か「もと」かは出典で違うが、この際は気にしない。「はな」とは桜のことである。問題は「如月のもちづきのころ」だ。2月の15日である。もちろん旧暦であるから現在の3月末から4月の始めであろうから、「花(桜)のもとにて春死なん」も理解できる。西行はその歌で願ったとおり、陰暦2月16日、釈尊涅槃の日に入寂したといわれている。その執念や恐るべし。

○…シャープがホンハイに買収されることがほぼ決まったようだ。だが、これに対して技術流出だの、売国的だのという批判があるというので、目が点になった。
 ホンハイ側はシャープの買収額を当初の6,000億円から7,000億円に上積みし、主力銀行への債権放棄を求めず。さらに雇用およびブランドの維持やシャープの事業をそのまま残すとともに、現経営陣の退陣も求めないということまで協議内容に盛り込んでいる。産業革新機構の提案とは比べ物にならないぐらい、シャープにとって良い話であり、これに乗らない手はない。
 このような良質の案件で批判めいた話が流れるのは、日本における台湾企業への差別的な視点があるようにすら感じてしまう。シャープの心配ではなく、日本企業が“中国系企業”の傘下に入ることに対する心理的抵抗があるのではないか。
 また日本語「買収」という言葉自体にあまり良くない印象が含まれていることも否めない。単なる資本の移動、オーナーの移動ではなく、どことなく、買収される側の「敗け犬」感が漂っている。
 これらを合わせると「(自分達より下に見ていた)台湾企業に(優秀な技術を持つ)日本企業が負けた」という感情になっているように思える。もう少し冷静になれないものか。

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