○…ハンガリーからオーストリアを目指して歩くシリア難民。その数の多さに驚愕したのは数か月前のこと。彼らは、戦乱のシリアを逃れてヨーロッパへ向かおうとする人々だ。最終的な目的地は、豊かなドイツやスウェーデンだが、そこへたどりつく中継地としてハンガリーにやってきた。EU内の取り決めとして、域外からの移入者はまず入り口の国で手続きをする必要がある。そこでOKならばシェンゲン協定にもとづいて他の国へ自由に移動できる。そこで彼らはまずハンガリーへやってきたのだが、ハンガリー政府は手続きを進めようとしないばかりか、国外への異動も認めない。そこで進退きわまった難民の一部が、歩いてオーストリアへ向かったというわけだ。
シリアで紛争が始まって4年半。いまだ解決の見通しは立っていない。激しい戦闘はシリア全域に広がり、国を追われた人はついに400万人を越えたという。出身国別で世界最多となったシリア難民をいかに支援するか、国際社会の協力が問われている。EU諸国も分担して難民を受け入れる。腰の重かった米国も難民受け入れを表明した。
そして日本はどうか。「これまでシリア人の難民申請は60人。そのうち3人が認められた」だけだそうである。さらに住居提供は「ゼロ」だとか?国際協力を高らかにうたう国としてこれでいいのか。
○…秋口には毎年、iPhoneの新機種が発表される。アップルショップに徹夜組が現れるなど、iPhoneなどアップル製品の人気の高さが毎回、大きな話題となるものだが、今年ほど話題に上らない年は記憶にない。
iPhoneは2年に1度バージョンアップし、次の年はそのマイナーチェンジという形のサイクルとなっている。今年はマイナーチェンジの年だが、それでも前回のマイナーチェンジでは初の指紋認証の導入など、新技術の採用があり、それなりに注目された。今回はカメラの機能向上程度に留まっていて、デザインも殆ど変わらないということで、注目度が低かったということもある。店頭販売を事前予約制にしたことで徹夜組がいなくなったこともあるかも。
ただ自分は昨年iPhone6にしたのだが、スマートフォンとしてこれは一つの完成形なんじゃないかと思っている。これ以上、薄くすることも軽くする必要も、画面を大きくする必要も感じない。必要な機能は殆ど全て備えており、アプリも豊富で仕事にも十分使える。通話品質も申し分ない。実のところ、これ以上のものを求める気持ちがなくなっている。つまり満足しているので、新たな製品への関心が湧かないのだ。
もしかしたらアップル自身、今後iPhoneをどう展開するべきか悩んでいるのかも知れない。 |