EnB 13号 目次
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インフラ維持には知が必要

■REPORT
2014年度プラント成約、過去最高記録
 -総額287.1億ドル29.2%増、件数は減少

■Global Report
米国コントラクター50年の歴史

■GLOBAL Buslness
・Petrobras、新ビジネスプランを発表
…Siemens、78億ドルでDresser-Randを買収
…ExxonMobil、韓国と技術提携
…GamesaとSunEdison、風力開発でMOU
…Air Liquid、山東省にASU建設へ
…Statoil、北海開発で修正PDOを提出
…GP Petroleums、潤滑油でRepsolと戦略パートナー

■TOPICS
アフリカ進出は楽観的に-ただしリスク回避は慎重に

東電、日立等、次世代洋上直流送電システム開発へ

■Projects News
・Tecnip、Browse FLNGとブラジルFPDOを受注
…ABB、カタールの造水発電向け変電設備を受注
…AFW、独RWE向けにCFBボイラ受注
…Axens、RAPID計画に5つの技術を供与
…BP、中国で世界最大のPTAプラント完成
…CB&I、エチレン貯蔵タンクを受注
…三星重工、Statoilからプラットフォーム受注
…Fluor、BASFのエンジパートナーに
…Fluor、カナダ原子力研究所の管理運営へ
…Formosa、テキサスにPPプラント建設へ
…イラクKarbara製油所PJで、低圧ケーブル発注
…Jacobs、英CCS計画をサポート
…Lukoil、Volgograd製油所を完成
…Marcellus Shaleのパイプライン計画
…豪Origin、パイプラインで設計業務を発注
…タイPTTGC、LLDPEを拡張へ
…カナダDiscovery LNGで輸出認可
…Shell、メキシコ湾の深海開発でFID
…Shell、Appalachian石化PJで環境認可取得
…SIBUR、TogliattikauchukでMTBE増強へ
…Sinoepcエンジ、タイでPPプラント受注
…Synthesis、中国で酢酸等建設へ
…ロシアに硫酸アンモニウムプラント

■NEWS Flash
・TOYO、インドネシア合成ゴムPJ受注
・三菱電機、九州電力から大容量蓄電池システムを受注
・経産省次世代火力技術開発でロードマップ案
・日立製作、電力関係でアジアに2子会社設立へ
・ENAA新理事長に日揮・佐藤会長が就任
・NSENGI新社長に藤原氏
…三造エンジ、メチルアミンプラントを受注
…三菱重工、インドでLNGタンク受注
…L+G、蘭向けスマートメーター受注
…JFEエンジ、岩国から都市ごみ焼却施設受注
…川崎重工、小松市向け都市ごみ焼却施設受注
…丸紅、英国風力事発電の運転開始
…月島機械、鹿沼市と消化ガス発電事業開始
…東芝、釧路地区で水素チェーン実証へ
…NSENGI、3階建スタンパッケージを可能に
…日揮、機構改革

■Procurement
・化工機商事、次世代型耐火塗料の新製品
・横河電機、監視制御用の統合機器管理ソフト
・富士電機、蒸気発生ヒートポンプを発売

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

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EnB 13号 表紙

 

EYE
●インフラ維持には知が必要

 日本のインフラメンテナンス市場は、まだスタートしたばかりのようだ。先日、土木学会建設マネジメント委員会の講演会に参加させていただいた。興味深いのは、国土交通省の説明。「日本の老朽化施設対策は、笹子トンネル天井板落下事故から始まったと言える」と明言されていた。実際、それまでの老朽化施設のメンテナンスに関する予算は、自民・民主両政権下で、削減され続けきたという。インフラ施設の高齢化と、メンテナンスの高度化の必要性は指摘されていたものの、あの事故までは政治も行政も真剣には扱って来なかったのだ。
しかし事故後、国土交通省の取り組みを開始し、インフラ長寿命化計画を策定。さらに現在、同計画に基づいて個別施設計画を策定中だという。これが完了すると、インフラメンテナンスに掛かるコストの実態が把握できる。
以前、インフラは一定の期間が経過したらすべて更新するという考えであったが、それだと更新費用が莫大になる。それに対して現在では、施設の経年ではなく、こまめなメンテナンスにより、健全な状態を維持してより長く使う考えに代わった。その結果、維持更新費用の推計は大幅に低減された。それでもすでに数兆円の規模があり、これが20年後には1.2〜1.5倍の規模に拡大するという。きわめて大きな市場といえる。
ここで問題となるのが、どのインフラ施設にどの程度のメンテナンスを行うべきかということになる。目で見える損傷を手当するだけでは、施設の健全性が保てない。目に見える前に、予防メンテナンスを行っていく必要がある。
(以下略)

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EDITORAL
●編集後記

○…6月30日にギリシャの債務問題のニュースが飛び交った。「IMFはこの日期限を迎えた15億ユーロ(約2千億円)の返済がなされず、延滞扱いになったと発表。先進国で延滞扱いとなるのは初めて。」というニュースだ。この2千億円という数値を聞いても貧乏人の当方としてはピンと来ない。
 だが、オリンピックまでに建設する新国立競技場の建設費が当初計画を大幅に上回る2千5百億円強に達するという報道にはあきれるほかない。なにしろ、巨額の建設費を誰がどう払うのか、ほとんど何も詰まっていない状況の中で、事業主体の日本スポーツ振興センターが有識者会議なるもののお墨付きを得て計画通り建設を進めることを決定したというのだ。分っているのは、この巨額の建設費用が今後一層膨らむだろうということと、建設後の維持費用がこれまた1千億円を超えるということ。
 通常、このような計画にはかならず、費用負担の明細が伴うものだ。誰が、どのような財源を用いて、どのようなスケジュールで払うのか、それがあってこそ計画の名に値する。ところが、そのいづれもがまだ決まっていないというから驚きだ。それにしても、この騒ぎはいまの日本の政治の無責任さを象徴している気がする。こんな無責任が通用するのなら、ギリシャ政府もあやかりたいだろう。

○…パソコンやカメラというのは、新しいものを買った後に、同機種の価格がどうなっているかを確認してはいけない。少なからずショックを受けることになる。どっち結構、長期間に亘って使うものであるので、多少予算オーバーでもより性能の良いものを買ってしまう傾向にあるが(実体験)、半年もすると2〜3割も価格が下がっているというのは良くある。幾らなんでも下がり過ぎる、と文句の一つも、溜息まじり出てしまうのだ。
 それに懲りてしばらくは、パソコンやカメラそのものの情報をシャットダウンするようにするのだが、さほど詳しくない割には好きなので、気が付くと結局また、せっせと色んな情報を見て「○○があるから、これをもっと活かすには○○なんか買うと良いんじゃないか」とか、買い物の言い訳を一所懸命探しだそうとしている自分がいる。そうして新たなターゲットを見つけは、それを買うために一生懸命ヘソクリしようとするのだが、不思議とカミさんには発見され「これで旅行行こうね♪」と、抵抗できない笑顔でおねだりされるのがオチなのだが。
 それにしても本当に製品の回転が速い。ただその分、中途半端な新製品も多いように感じる。もう少し製品を熟成させてから発売しても良いのではないか。

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